***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

三斗小屋温泉@那須岳

2015-06-23 21:47:37 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

何故か、那須(汗)

昨日の朝書いたように、本当は尾瀬ヶ原に行く予定だったんですけど、
かくいう私、滑り易いところを歩くのが超苦手でして、
凍結路や雪道はもちろん、鉄板の上、塗装面、そして濡れた木道も(汗)

尾瀬ヶ原と言えば歩く道は全編ほぼ木道。
行った人のブログなどを読むと「雨の日はとにかく滑る」とか
「濡れた木道で私は10回転びました」とか「転んで骨折してしまいました」とか(汗)

んで、昨日お昼過ぎの天気予報によれば、この日は明け方まで雨が降り続き、
日中も雨が降りやすいというもので、そうなると私は転ばずとも、
数時間に渡って無理な歩き方をするので膝や腰を痛めるのは必至であろう、、

 

ということで、急きょ変更。

尾瀬は諦め、以前2度ほど悪天候で断念した那須岳の三斗小屋温泉へ
登山より温泉メインで行くことにしました。


 

前置きが長くなったので、その分本編はサクッといきます(笑)

 

 

6月22日(月) 栃木県は奥那須の三斗小屋温泉へ。

那須ロープウェイの山麓駅を過ぎたところにある峠の茶屋駐車場に車を置き、

 

鳥居の手前で登山届を出し、午前7時少し前に出発です。
登山届は通過地点に〇を付けるだけのものが用意されていて有難い。


直前まで雨が降っていたのですが、歩き始めるころには止んでくれました。

那須方面のこの日の天気予報は、曇りのち雨。
雨が降りだすお昼前に温泉に着く計画です。

 

樹林帯はウラジロヨウラクが満開。
釣鐘型の可愛らしい花が雨に濡れて、より綺麗です。

どなたかが「これはサラサドウダンというんですよ」と教えてくれたんだけど
「違いますよ」とも言えず、小さい声で「ウラジロヨウラクかもよぉ」と囁く
小心者の私(笑)

 

樹林帯を抜けると、活火山らしい道になってきます。

 

 

那須岳の主峰は茶臼岳(1,915m)
茶臼岳の斜面を横切る道を峰の茶屋に向かって歩きます。

この風景、チベットの人がヤギを連れて歩いているような道みたいに見えません?
ちょっと大げさですかね(笑)

 

 

午前7時45分、峰の茶屋に到着。無人の避難小屋です。トイレなし。

 


このあたりは、看板にも「峰の茶屋付近で強風による遭難、転倒による捻挫、
骨折等の事故が発生しています」と書かれているように強風で有名な場所。

小屋に着くまではそこそこ風が吹いていたのに、なぜか着いたら無風。
どんだけのものか経験したかったんですけどね(汗)

 

天気が良ければ、ここから茶臼岳に登るとこですが、上部が真っ白だったのでスルー。


ストレートに三斗小屋温泉に行ってしまうと早く着きすぎるので、
朝日岳に寄って回り込むルートで行きます。

 

剣ヶ峰の麓をトラバース。
迫力ある岩稜。那須岳にこういう岩稜地帯があるとは意外でした。

 

 

結構本格的なガレ場でこれも意外。
もっと全体的に遠足でもOKみたいな道だと思っていたので。

 

う~ん、なかなか魅せてくれる山じゃないですか。

 

 

来た道を振り返ります。ガスが晴れてきました。

 

 

午前9時少し前、朝日岳山頂(1,896m)に到着。
青空も見えてきて「うほ~~い♪」

 

牧歌的な緑の斜面と、荒々しいむき出しの斜面の対比が凄いです。

 

 

三本槍岳方面との岐路である熊見曽根からの眺め。
「熊見曽根」って、このあたり熊がよく出るんですかね(汗)
左の尖った山がさっき登った朝日岳、右が茶臼岳。

 

 

隠居倉の方位盤。向こうの山がたぶん三本槍岳。

 

樹林帯の中で陽が射すと葉っぱがキラキラしだして、と~~~っても綺麗♪

お日様が出てくれるなんて、なんて嬉しい外れの天気予報(笑)

隠居倉から道の脇には高山植物がたくさん咲いていました。
花は期待していなかったので、これも嬉しい誤算。

花の紹介は別記事にしました。

 

 

左奥が茶臼岳。すぐ右の鞍部が牛ヶ首。本当にそんな感じ。

 

青空。わき立つ雲。山並み。最高ですっ。

山はいいな~。なんでもっと早くに始めなかったんだろ(汗)

 

 

蒸気が噴き出すここは三斗小屋温泉の源泉地。
硫黄臭が凄いです。

 

ボコボコと沸き立つ源泉を覗きこむダンナ。
「危ないからやめなよぉ」と言いつつ、やっぱり覗き込む私。
いきなり噴き出すってことは無い、よね?(汗)

 

源泉地から三斗小屋温泉まで800m。

 

 

午前11時過ぎ、三斗小屋温泉に到着♪
この建物は煙草屋旅館さん。間の通路を抜けていきます。

 

建物もだけど、名前もそこはかとなく風情ありますね。

 

三斗小屋温泉には、この煙草屋旅館さんと大黒屋さんの2件の温泉宿がありまして、

 

今回泊まったのは、こちら。

大黒屋さん。決め手は温泉です。
煙草屋さんはメインが露天風呂で、大黒屋さんは木造りの屋内風呂。
私は露天よりひなびた木造り風呂の風情に惹かれるんです。


裏庭でお湯を沸かし、カップラーメンとおにぎりでお昼を済ますと、
見計らったように雨が降り出すという見事なタイミング(笑)

すかさずチェックイン。

 

では、建物内をご案内。

廊下です(見りゃ分かる)
掃除が行き届いていますね。

 

泊まったお部屋は8畳の間。畳のサイズが大きいのか8畳より広く感じました。
開口部も多いのですが、陽が落ちないと灯りが点かないようで暗いです。

 

なので、雑誌などは窓辺で読む(笑)

携帯等は繋がらないのでかな~り暇。
文明に毒されてる証拠ですね。



んで、お風呂。

ぜ~んぶ木造り。いいですね~~♪

 

そんでもって、山道を2時間歩いて辿り着く温泉とは思えない広さ。

雨に洗われた緑の葉を眺めながら、木肌の浴槽に身を沈め、
しばしの温泉タイムはラッキーにも貸切状態でした。

お湯は無色無臭で、肌のあたりも柔らか。
手前が43度、向こうが41度くらいだったでしょうか。

 

カコ~ン(←効果音)

 

こちらは岩風呂。小さくて湯温も37度くらい。私には少しぬるい(汗)
長く浸かりたい人にはいいかもというカンジです。

二つのお風呂は男女1時間ごとの入替制。
壁に貼られた入替時間と暖簾の表示が一致せず、戸惑うことしばし(笑)

 

夕食は午後5時。

個別のお膳で出されるのですが、食べにくいので座卓に置き直していただきました。
メインは鮭フライ。ご飯と牛のしぐれ煮みたいな副菜がとっても美味しかったです。
ただ全体に量が少な目。腹6分目くらいで健康的とも言えます(笑)

 

 

夕暮れ時の大黒屋さん。山のお宿の雰囲気ありまくり。

この日の宿泊客は男女が2組、男性単独が3組の計7人のようでした。

 

午後9時消灯で、お風呂もこの時間まで。

 

明けて6月23日(火) 朝食は午前6時。

すんごいシンプル。結構長く生きてる私の宿泊歴の中でたぶん一番シンプル(笑)
温泉卵とご飯、美味しいです。でも、いかんせん全体の量が少ない。
おひつのご飯も少な目。
これから山登りだったら辛いだろうなぁというカンジ(汗)


お会計を済ませて、帳場兼居間を振り返り「お世話になりました~」
お宿のポリシーなのか、お客さんとのコミュニケーションも至ってシンプル(笑)
気を遣うことなく、ひなびた山の宿の雰囲気と
いで湯を満喫しに行くには最適の宿かもしれません。

 

 

 

帰路はストレートに峰の茶屋へ行く道で。

ひと晩中降り続いた雨で木々も地面もますます潤い、マイナスイオンたっぷり。
お肌も潤うといいな(笑)

こちらの道は登山道というより遊歩道に近くとっても歩きやすいです。

 

咲き始めの美しいギンリョウソウ。
今までグッドタイミングで会えたことが無く、めっちゃ嬉しかったです。
延命水のあたりまで、ず~っと道の脇に咲いていました♪

 

地中から流れ出ている延命水。ガブガブ飲みました(笑)

 

無限谷。名前から受ける印象と違い小さくて穏やかな谷です。

 

避難小屋の脇を通り過ぎて少しすると、

 

 

 

樹林帯が終わり、ゴツゴツした様相に変わります。

 

峰の茶屋手前で雨が降ってきたので一眼はリュックにしまい、
あとの3枚はスマホで撮りました。

 

峰の茶屋でちょっと雨宿り。

 



リニューアルしてそんなに経っていないようで、内部もとても綺麗です。

 



噴火時等の防災用ヘルメット。
御嶽の噴火後に置かれたんでしょうね。

活火山に登るときはヘルメットを被った方がいいとはと思っていても、
「まあ大丈夫だろう」でいつも車に置いてきてしまう。

喉元過ぎればなんとやら、、イカンですわ(汗)

 

 

 

下山して、早くもお腹が空いたので、那須のNASU SHOZO CAFE(ナス ショウゾウ カフェ)にて
小腹を満たす(笑)

 

スイーツ、コーヒー、ともにとても美味しかったです。

 

那須では有名なお店らしく、月曜日なのに次々にお客さんが入ってきました。
それでも静か。内装、小物もオサレで居心地よろし。

 

写真もオサレっぽくしてみました(笑)

 

 

小腹を満たした後は、温泉。ちょっと戻って、以前泊まった雲海閣さんへ。

宿泊した時の日記はこちらです。

どうです、この趣のある佇まい(笑)

ホラー映画も真っ青的なトンネルの廊下を通って、

 

奈落の底へ落ちていくような長~い階段を下りて、行き着くところは、

 

天国♪
三斗小屋温泉の解放感のあるお風呂も良かったけど、やっぱこれ。
この隠れ家的な閉塞感。そして我の強いお湯。たまりませんわ。

宝くじが当たったら、那須に別荘建てて、鹿の湯からお湯をひいて
こんなお風呂つくっちゃうもんね(笑)

 

雲海閣のご主人とか、毎日ここに入れるんですよね。いいな~

 


お昼は、『山菜料理とそば ほし』さん。

こちらも以前訪れたお店です。

 

 

お蕎麦はもちろん、天ぷらが本当に美味しい。
山の恵みを大切に真面目に料理されてるなぁと感じます。

 

 

お山に温泉に美味しいもの。


ありがたい1泊2日でありました。

 

 

 

 

 

 


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