マリアは言った。
「わたしは主のはしためです。
お言葉どおり、この身に成りますように。」
『ルカによる福音書』 / 1章 38節
神様は愛と平和の世界を願ってこの世をつくられました。
自分の宗教だけが唯一の救いであると
言い張って混乱を引き起こすのは、
神様の願うことではありません。
神様は、この世界のすべての人が
平和と和解、共生のために
一生懸命に働くことを願われます。
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※『無原罪のお宿り』エル・グレゴ展開催
東京都美術館 2013年
ローマ法王、機密流出させた元執事を恩赦 収監先を訪問
■朝日新聞デジタル 12月22日 23時0分配信
【ローマ=石田博士】ローマ法王ベネディクト16世は22日、バチカン(法王庁)の機密文書を大量に流出させたパオロ・ガブリエレ元執事を恩赦した。
法王庁が発表した。法王自ら収監中の元執事を訪ね、恩赦を伝えたという。
バチカンでは、今年初めから汚職や縁故主義を告発する内部文書がメディアで報じられる事態が続いた。5月に逮捕されたガブリエレ元執事は、法廷で「信じられない状況がバチカン内に広がっていることに失望した。悪事を一掃するために、法王の手助けをしたかった」などと犯行理由を述べた。禁錮1年6カ月(求刑同3年)の有罪判決に対して控訴せず、収監されていた。
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ローマ法王、バチカン機密漏えい元執事に恩赦
■読売新聞 12月23日 19時50分配信
【ローマ=末続哲也】ローマ法王ベネディクト16世はクリスマス前の22日、法王庁(バチカン)機密文書を漏えいしたとして窃盗罪で禁錮1年6月の判決を受けた元法王執事パオロ・ガブリエレ受刑者(46)に恩赦を出した。
法王が同受刑者と約15分間面会した後、受刑者は釈放された。
受刑者はバチカン市国の住人だが、今後は住めなくなる。法王庁は転居や就職の世話をするという。
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※機密書類を盗み出したとして
窃盗容疑で逮捕された執事のパオロ・ガブリエレ氏(左下)。
右はローマ教皇・ベネディクト16世
(バチカンのサンピエトロ広場で、ロイター)
Q.バチリークスって何?
A.バチカンで発生した機密漏えい事件のことです。
■2012年6月13日 読売新聞
カトリック教会の総本山であるバチカン(vatican)と、漏えいという意味の英語、リークス(leaks=複数形)を合わせた造語で、英語では「Vatileaks」とつづります。
今年1月からこれまでに何度も、ローマ法王(教皇)あての親書や機密文書がイタリアのマスコミに漏れ、暴露されていることから名付けられました。
漏えいされた文書の内容は、バチカン内で法王に次ぐ権力を持つタルチジオ・ベルトーネ国務長官(首相に相当)が、法王を支えるどころかバチカンを混乱に陥れているという内部事情を示すものが中心です。このため、長官の追い落としを狙ってマスコミにリークしたものと見られ、バチカン内部の権力闘争の反映だと推測されています。
5月23日には、2006年からローマ法王の執事を務めるパオロ・ガブリエレ氏が機密書類を盗み出した窃盗容疑で逮捕されました。しかし、ガブリエレ氏は聖職者ではなく権力闘争からは遠い存在であるため、「主犯はほかにいる」というのがイタリアメディアの論調です。ガブリエレ氏の逮捕後に、自分こそはマスコミにリークした張本人という人物も匿名でイタリア主要紙に登場しています。
一方、バチカンで、バチリークスの調査委員会を指揮するのがベルトーネ長官であることから、意趣返しで徹底的に捜査を続けるのか、その場合、高位聖職者にも逮捕者が出る事態にまで発展するのかと行方が注目されています。
(調査研究本部主任研究員 秦野るり子)
(2012年6月13日 読売新聞)
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