長らく私鉄王国関西の旗艦を務めて来た京阪特急。
料金不要で最高の設備を提供しその伝統は今日まで続いています。
ダブルデッカーに転換クロスシート、少し前まではテレビカーと
他エリアの鉄道ファンからすれば正に垂涎モノの車両と言えるのではないでしょうか?
そんな京阪特急ですがライバルが3ドア車へ移行する中、思い切った手を打って来ました。
“PREMIUM CAR”
料金を徴収する座席指定の特別車です。
JRで言えばグリーン車と同等のサービスと思えば良いのでしょうか。
京阪間は昔からJR(国鉄)・京阪・阪急が料金不要のクロスシートを備えた
専用車を投入してきた土壌が有りますのでこの有料サービスが
どう評価されるかが興味の的となりそうです。
国鉄時代は関西圏でも快速にグリーン車を連結していたのですがいつしか消滅した歴史が有ります。
さて、前置きが長くなりましたがその“PREMIUM CAR”に今日乗って来ました。
大阪方から3両目の6号車が“PREMIUM CAR”となります。
料金はワンコインの500円(途中駅相互・短区間では400円区間有り)です。
最長区間となる京都・出町柳~大阪・淀屋橋間が51.6kmですがもし近鉄特急なら
41~80km(900円)区間に該当なのでお得感すら感じますね。
ゆとりを考えると車体幅の狭い京阪では1+2列となるのは仕方無いでしょうね。
実測出来ませんでしたがシートピッチは1,000mm少々といった感じです。
フットレストは有りませんが各シートに人数分のACコンセントは備えられています。
リクライニングもシートピッチに見合ったもので後ろに遠慮せず使えそうです。
個人的には近鉄で使われているリクライニングに連動して座面後部が
沈み込む様な仕掛けを採用して欲しかったですね。
リクライニングさせて座るとどうしてもお尻がズンズンと前にずれますので。
あと特筆すべきはアテンダントの乗務でしょうか?
写真撮影に応じて頂いたアテンダントの大谷さん、ありがとうございました!
笑顔の素敵なアテンダントが乗務しているだけで車内の雰囲気がガラッと変わりますね。
途中駅での撮影中、通過する8000系特急車を見ていると平日の日中ですが乗客が少ない列車で
2割位の乗車率、多いので8割位の感じでしたが途中駅相互の短距離利用も結構見受けられたので
まずまず良い感じで定着しつつあるのではないか?という印象を受けました。
またこの“PREMIUM CAR”を利用しますか?と聞かれれば
「もちろん!」と私は答えます。
しっかり定着して欲しいサービスだと思います。