一週間ほど前のこと。
朝6時前に家を出て、
東京駅で新幹線に乗り、
↓ここで買った
駅弁を食べ、
三島で東海道線に乗り換えて、
沼津へ。
バスに乗って、
マリンパーク。
ここにあるレンタサイクルのステーションで、
自転車を借りて、
戸田へ向かいます。
えっ、戸田には、3月末に行ったばかりじゃないか、
と言われそうですが、
あの時は、現地の天気を調べて行ったにもかかわらず、
富士山が雲の中に隠れており、
富士山の写真が撮れなかったので、
そのリベンジに向かうのです。
ただ、前回のように、
修善寺からバスでの山越え、
と同じルートでは芸がないので、
沼津から、海岸沿いに山を越えようという計画。
夏頃に涼しい格好で、
と思いましたが、
夏には、重大な欠陥が。
冠雪が消えてしまうのです。
雪のない富士山はすっぴんの女性のようなので、いただけません。
そこで、春のうちの決行に。
天気については、
だるま山のレストハウスで1時間ごとに撮った写真
を載せるサイトがあったので、
それを観測。
富士山が雲にかからず見える時の天気図を調べると、
↓のような天気図の時に富士山に雲がかからないと判明しました。
何度か機会はありましたが、
他に用事があって行けず、
ついに、5月9日の天気図がそれで、
朝になって、5時の定点観測の写真↓を見て決行を決意。
また、沼津から土肥までの道路を走破する動画のYouTubeを発見。
約1時間の動画を見て、目をなじませました。
(今回のブログ中、少しぼけた画像は、その動画からの拝借です)
三島に着いた時点で、
富士山が見えていることを確認。
当初、沼津駅近くのステーションで借りるつもりでしたが、
それよりずっと南のマリンパーク脇にも
ステーションがあると分かり、
そちらを利用することにしました。
ここです。
ステーションでは、残量電池が100%であることを確かめ、
空気の入り具合も調べて、選定。
県道17号線を行きます。
標識で、レンタサイクルのステーションから戸田までは28キロと確認。
地図上の雑な計測では20キロ位と思っていましたが、
それより長い。
それが、帰り道での苦難となるとは、
この時点ではまだ予想できませんでした。
最初、自転車は海岸沿いを走りますので、
右側に海が見え、
それだけではなく、
富士山も常に見えています。
電動アシストの調子もよく、
気持ちがいい。
やがて、山道に入ります。
電動アシストで坂道もなんのその。
今回の「冒険」を計画したのは、
前回、戸田で借りた電動アシスト自転車で、
山道が難なく登れることを知ったからです。
普通の自転車では、まず無理。
前にブログで書いた、お台場や幕張への遠征も、
この計画のための予行演習でした。
くねくねと坂道を登ります。
県道17号線は交通量が少なく、
追い抜かれた車は50台以下でした。
↓は先程のYouTubeから。
車の中からは、このように見えたことでしょう。
季節によっては、こんな光景も。
途中、大瀬崎に降りてみました。
ここは、海水浴場として有名です。
上から見た大瀬崎。
戸田の地形と似ていますね。
ここは、井田トンネル。
途中で曲がり、出口が見えません。
スマホの高度計で調べると、海抜205メートル。
県道17号線は、ここが最高点のようで、
後は、戸田まで下り坂が続きます。
スピードが出すぎないように、ブレーキを操作しながらの下り道は、
大変快適。
考えてみると、帰りには、その分登らなければならないのですが。
下に井田という集落があるので、降りてみました。
人口53人(2022年9月1日)。
沼津から戸田へ行く船があった頃は、
ここ、井田にも船が寄りました。
まさに陸の孤島という感じで、
民宿と漁師の町。
日本の原風景とも言える田園風景。
明神池。
ここには、遺跡があるのですが、
道を間違えてしまい、訪れることができませんでした。
↓は拝借した写真。
下から県道に戻る道が急すぎて、
電動アシストの能力を越えたため、
押して登りました。
海抜0から100メートル超の県道までだから、
それはそれは急で。
「ときめきの丘」という展望台からは、
下に井田の集落が見えます。
やがて、戸田の入り口の「出逢い岬」。
今日は、見事な富士山が見えます。
海抜143メートル。
眼下に戸田の港が。
坂を下り、戸田の港に着きました。6度目です。
この後、富士山付きの戸田の写真の数々。
少もやがかかっており、もう少しくっきりを期待しましたが、
それも贅沢というもの。
前回との比較。
お昼は、この店で、
金目鯛の煮付け定食。
店内には、高足蟹の生け簀があります。
その後は、温泉の
道の駅に併設された
日帰り温泉に。
中は写真は撮れませんので、拝借した写真を。
入浴料は大人500円。
休憩所もあるようです。
さて、帰路ですが、
この時点で、電池の残量は40%。
片道で半分以上消費したのだから、
帰り道のどこかで電池が切れるのは必至。
井田トンネル以降は、基本的に下り坂なので、
とにかくトンネルまでは頑張ろうと。
しかし、やがて20パーセントを切り、
10パーセントを切り、
登り坂の途中で、ついに電池が無くなりました。
電動アシスト自転車は死にました。
そうなると、ただの重い自転車です。
ただ、出川哲朗の番組「充電させてもらえますか?」の
電気バイクとは違い、自転車としての機能は残っています。
あとは、押して坂道を登るのみ。
ただでさえ、頑丈な作りで重いのに加え、
電池の重さもあり、重い重い。
体感的には、1キロくらい押し登り、
ようやく井田トンネルに到達し、
あとは、下りが主なので、スイスイと降ります。
平地に戻ってからも、
重いので、ギアを軽くしましたが、
そうすると、スピードが落ちる。
ようやくステーションへ。
まあ、この旅程で最も危険だった自転車走行は終了し、
ほっとしました。
↓のとおり、返却後のステーションの表示は、電池ゼロになっています。
電池は自動充電ではなく、運営会社が回って交換。
2日後には、満タンになっていました。
バスで沼津に出、三島経由で新幹線。
ついに最後まで富士山は顔を隠さず、笑顔を見せてくれていました。
↓は、新幹線窓から、最後の富士山を。
推定56キロを走破。
帰宅後、娘には、
「七十ン歳の人のやることじゃないよ」
と言われ、そのとおりだと思いました。
人生、最後の冒険です。
前回の戸田訪問のブログは、↓をクリック。
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