[映画紹介]
1996年、カナダのオンタリオ州ウォータールー。
天才技術開発者マイク・ラザリディスと
親友ダグラス・フレギンによって創業された
リサーチ・イン・モーション社(RIM)は、
電話にコンピューター機能を搭載した
画期的な携帯端末を開発中だったが、
社内にはビジネスを得意とする人材が皆無で
深刻な経営難に陥っていた。
そこで彼らは、凄腕ビジネスマンのジム・バルシリーを
共CEOとして会社に迎え入れ、
ついに完成させた新製品「ブラックベリー」(BlackBerry)で
またたく間に成功を収めるが……。
ブラックベリーは、
携帯電話にキーボードを装備し、
Eメールを送受信できる電話。
いわばスマートフォンの元祖とも言えるもの。
その開発者であるオタクたちが
苛酷なビジネスに巻き込まれ、
崩壊していく様を描く。
一時期、北米を制覇した感のあるブラックベリーだったが、
iPhonが登場したことで、駆逐されていく。
iPhonでは、キーボードは画面の中に格納されるが、
マイクはiPhonの真似をしたくないと言い張り、
キーボードのクリック音に執着する。
一方、中国に工場を作る動きがあり、
やがて不良品の山を築いていく・・・
マイクとダグラスが作ったRIM社は、
オタクの巣窟のような様子。
せっかくの斬新なアイデアも
プレゼン能力がゼロのマイクたちでは、
企業の説得は無理。
それがビルが入ったことで一変する。
やり手ではあるものの、
強圧的でワンマンなジムが会社を変えてしまう。
RIM社は急成長するが、
次第に雲行きがあやしくなってくる。
マイクは経営のことがわからず、
ジムは自社製品にわずかな愛さえもない。
全ては金儲けのため。
iPhonを紹介するスティーヴ・ジョブズのプレゼン画像を
上手に取り入れる。
ただ、手持ちカメラでわざとブレさせ、
無意味なヨリなど、画面は見苦しい。
劇中でダグラスを演じるマット・ジョンソンが監督を務め、
ジェイ・バルチェルがマイク、
グレン・ハワートンがジムを演ずる。
ブラックベリーは絶頂期、
携帯電話市場の45%を占めたが、
現在は0%。
栄枯盛衰。
今日勝ち誇っている企業も
明日にはどうなるか分からない。
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