大陸から不気味な情報が流れて来た。
「ゼロコロナ」政策を事実上撤回した中国で、
新型コロナが蔓延し、
死者が急増しているという。
都市封鎖をやめたことで、
コロナ患者が他都市に流出したためだろうか。
広東省広州市では19日、
発熱外来を受診する人が一日平均5万人に上った。
北京市内では新型コロナ関連の死者が急増し、
病院の遺体安置室が満杯になっており、
葬儀場は火葬の順番待ちで、新たな予約を断っている状態という。
火葬場へと向かう長い車列ができ、
火葬場の敷地では、車を止めるスペースを見つけるのも大変な混雑ぶり。
人数制限が行われているのか、
入り口の前には、火葬場に入れない大勢の人の姿があった。
中には、職員らに詰め寄る人の姿も見られる。
北京市では医薬品が不足し、
病院にも患者があふれている。
住民は外出を控え、北京市内の通りは閑散としているが、
北京駅だけは、混雑している。
多くの労働者が新型コロナに感染し、
宅配便の配達スタッフをはじめとした働き手が不足。
そのため、働き場を求めて、
他の地方から北京に人が入ってきているというのだ。
また、感染のリスクを避けるため、
北京から地方へ移動する人もいて、
多くの人が北京駅に集まっている。
中国政府の新型コロナが原因での死者数の発表は、
ずっと「ゼロ」を続けていたが、
19日、ついに、中国当局は
18日に2人が亡くなったと発表した。
「ゼロコロナ政策」を緩和した12月7日以降、
当局から死者が発表されたのは初めてだ。
しかし、実際ははるかに多いとの指摘もある。
14日から「正確に実際の数を把握できない」と
無症状の感染者数の公表を止めており、
急増する感染者数や死者数の把握を放棄している形だ。
中国は、予防効果が高いとされる海外製ワクチンを使っておらず、
重症化リスクが高い高齢者の接種率も十分に上がっていないことも、
死者の急増につながっているとみられる。
政策転換があまりに突然だったため、
薬や抗原検査キットも十分に備えていない市民も多い。 香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは
15日、専門家の予測に基づく試算として、
ワクチンの追加接種などを行わずに
防疫措置の緩和を進めれば
中国で100万人近くが死亡する可能性があると伝えた。
遺体の処理が間に合わないとか、
100万人の死者とか、
時間を巻き戻して、
2年半前の欧米の状況の再現かと不思議になる。
ゼロコロナ政策で、
ある段階の変異株までは感染者を抑え込めていたかもしれないが、
感染力の強いオミクロン株の登場で政策維持が不可能になったと
指摘する専門家もいる。
別の専門家は、最終的に中国全人口の60%前後が感染し、
来年1月に感染のピークを迎えると予想し、
高齢者など重症化リスクの高い人々が最も打撃を受けるとみている。
ゼロコロナ政策による都市封鎖で、
たまりにたまった感染エネルギーが
爆発したのか。
それとも、人口のある程度のパーセンテージが感染しないと、
感染が収まらないという法則でもあるのか。
と、少々非科学的なことも考えてしまう。
カタールのWカップの中継で、
マスクをしていな観客の映像を
中国当局は他の映像と差し替えたという。
しかし、映像はもれ、
中国国民がゼロコロナ政策に疑問を持ったのが緩和につながったのだが、
全然マスクをしていない欧米の映像は、
別の惑星の出来事のようだ。
中国メディアの報道では、
各地の感染のピークについて
北京は元旦ごろ、浙江省や山東省、河南省など多くの地域で
来年1月の春節前に集中するとみられる。
春節の大型連休には
帰省や旅行で移動が大幅に増えると思われ、
感染がさらに拡大する恐れもある。
3年前、コロナの拡大と中国の春節が重なった時、
中国からの入国者を受け入れたため、
日本にコロナが侵入した。
その過ちを繰り返さないでもらいたい。
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