空飛ぶ自由人・2

旅・映画・本 その他、人生を楽しくするもの、沢山

張本勲氏の発言

2023年05月27日 23時00分00秒 | 政治関係

野球評論家・張本勲氏の発言が話題を呼んでいる。


朝鮮日報の単独インタビュー(5月13日付)で、
「言ったら大変なことになるから誰も言わないけど、
私は日本人ではなく在日韓国人だから、
(韓国は)私の祖国だから言いますね。
いつまで日本に『謝罪しろ』『金を出せ』と
繰り返さなければならないのですか?
恥ずかしいです」

大阪市立大学名誉教授で在日韓国人3世でもある朴一氏はこう語る。
「張本さんは尹錫悦大統領と同じく、
韓国という国の未来を考えると、
日本と協力して経済や安保を優先すべきだと主張しているのでしょう。
韓国国内でも若い世代を中心に半分くらいは
賛成するのではないかと見ています。
ただし、植民地支配時代を知っている高齢者層は
尹大統領の考えに否定的なため、
張本さんの発言に反発を覚えるかもしれません」

この張本氏の発言は、
韓国人の一定数の思いを反映していると考えていいのではないか。
もう反日はいやだ。
過去のことをいつまでも言いつのるのは、うんざりだ、と。

文在寅の時代は、反日ムーブメントの中で、
そうしたことは思っていても、声に出すことはできない状況が続いた。
それが尹大統領が本気で日韓問題の解決に動き出したことで、
韓国内でも変化が起きていることは間違いない。
最近では韓国から日本への旅行者が急増し、
韓国内でも日本ブームが起きているのもそうしたひとつの証だろう。
少なくとも、文時代の「NO JAPAN」が、
政治的なものであったと示していることは確かだ。

先頃、尹錫悦大統領がワシントンポストのインタビューでした発言も驚かされた。
「100年前のことのために
『日本はだめだ』『ひざまずき許しを請え』という考えには同意できない」
また、閣議ではこう言っている。
「我々の社会には『排他的な民族主義』と
『反日を叫び政治的な利益を得ようとする勢力』が存在する」
「日本はすでに過去数十回にわたって、
歴史問題について、反省と謝罪を表明している」
また、こうも言っている。
「ヨーロッパは過去100年間で幾度かの戦争を経験してきたにもかかわらず、
将来に向けて協力する方法を見つけた」

これらのことを総合すると、
尹大統領が前任者文サンとは違う、
まともな考えの持ち主だと分かる。

国と国の間で争いごとがあっても、
それは永遠には続かず、
ある時点で決着する。
戦争にまで進んだ時でさえ、
その決着は平和条約という形で納める。
一方が他方に対して賠償という形を取ることもある。
しかし、平和条約以降は、
過ぎ去った過去として、
心の中でどう思うかはともかく、
国家間のことは正常に戻すというのが鉄則だ。
それが知恵というものだ。

日本と韓国の間は、
36年にわたる併合状態(植民地ではない)を決着させるためにしたのが
1965年の日韓基本条約だ。
そもそも日本と韓国の間には交戦状態があったわけではない。
だから賠償金は発生しないが、
その代わりに出したのが、経済援助だ。
無償3億ドル、有償2億ドルの援助は、
当時の韓国の国家予算の2倍を越えるものだった。
それ以外も含めると、結局11億ドルもの援助を行い、
それによって、韓国は発展した。

それらのことは国民に伝えられていない。
または、意図的に忘れ去られている
それを言い出せば、反日の根拠を失うからだ。
そして、日韓基本条約締結時は問題にもならなかった
慰安婦問題を持ち出し、
徴用工への補償は韓国政府がすると約束した日韓基本条約を忘れ、
蒸し返して来る。
謝罪に至っては、何度も何度も謝罪しているのに、
それは全部無かったことになっている。

今回の尹大統領の発言は、
初めて韓国大統領がそのことに言及したのだ。

日韓併合は時の韓国政府の要請でなされたことを忘れ、
日本は韓国を支配し、ひどいことをした
という「作られた記憶」が一人歩きをし、
いつまでもぶり返す。
日本が軍隊を送って侵略したのではないのに。
日本の教科書に難くせをつけ、
竹島を実行支配しているにもかかわらず、
その正当性を必死になって主張する。
旭日旗を「戦犯旗」などと失礼な呼び方をし、
似たデザインのものに抗議をする。
狂気の沙汰である。
最近では「反日種族主義」という書物が出版されるように、
それは間違っている、という主張もようやくなされるようになってきている。

なのに、何故、韓国の反日が止まらないのか。
それは野党とメディアが、そう誘導するからだ。
彼らには、反日が仕事になっている。
日韓の関係が良くなっては困るので、
慰安婦問題もニセ徴用工問題も、
どんな案が出ても反対する。
解決したら仕事を失うのだ。

野党が政権を取ったら、
また反日がぶり返す。
だから、日本人の目には
「また政権が変わればちゃぶ台返しがあるのではないか」
と疑いを消し去ることができない。

一つの国が他方の国を
一方的に避難し、謝罪を求め続ける。
何回謝罪しても、
もっと謝罪しろ、「心から」の謝罪をしろ、
ついでに金も出せ、
と言い続ける。
やはり、異常なことだろう。

日本で育った張本氏が
「いつまで日本に『謝罪しろ』『金を出せ』と
繰り返さなければならないのですか?
恥ずかしいです」
と言ったのもうなずける。

隣の国同士がいつも良好な関係でいるとは限らない。
むしろ、反駁しあうことの方が多いだろう。
しかし、お互いに助け合い、協力しあって、
両方とも発展する、
ということの方が両国のためになることは
火を見るより明らかなことである。

私がこのブログで度々書いているが、
「そんなことにエネルギーを割く暇があったら、
その精力を建設的なことに向ければ、
もっと良い国が出来るだろう」

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿