空飛ぶ自由人・2

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映画『グッド・ナース』

2022年10月31日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

極めてハイレベルの医療サスペンス

シングルマザーで優秀な看護師のエイミーは、
過酷な仕事をこなす中、
実は重篤な心臓の持病を抱え、
高額な医療費に苦しみつつ、
解雇を恐れて病院には黙っていた。

そんな時、新しい看護師のチャーリーが採用され、
エイミーの部署に配属、
彼女の窮状に対して親身になってかばってくれるようになる。
保険の加入にあと4カ月かかることを知ると、
エイミーを励まし、
子供たちの世話もしてくれるようになった。
2人は固い絆で結ばれた親友同士になり、
エイミーは未来に希望を持てるようになる。

ところが、病院で患者の不審死が相次ぎ、
警察が乗り出すことになった。
しかし、病院側のガードは固く、
薬品投与の記録もわずかしか出さない。
今まで勤めていた9箇所の病院も
チャーリーのことになると、何の情報も提供しない。

そんな中、エイミーは、
死んだ患者に過剰薬物の投与があり、
その薬を引き出したのがチャーリーだという証拠をみつける。
チャーリーの昔の勤務先にいる学友に会うと、
その病院でも不審死が相次ぎ、
チャーリーが辞めた途端に、減ったという。
エイミーは、死に至る薬物を
チャーリーが生理食塩水に混ぜたのではないかと疑うが・・・

エイミーを演ずるのは、ジェシカ・チャステイン


チャーリーは、エディ・レッドメイン


オスカー俳優同士の共演に、
いやがおうにも、画面が引き締まる。
心臓病で時々発作するエイミーの置かれた状況、
親切で思いやりにあふれた優しい性格のチャーリーの
もう一つの顔を持つ複雑性を
二人が演ずると、とてつもなくリアルに見える。

監督はデンマーク出身で、
「偽りなき者」「ある戦争」で
アカデミー賞外国映画賞ノミネート監督のトビアス・リンホルム
脚本は「1917 命をかけた伝令」で
アカデミー賞ノミネート脚本家のクリスティ・ウィルソン=ケアンズ
と、オスカー級のスタッフだから、
映画の質が高い。
刑事役のンナムディ・アサマアノア・エメリッヒ
病院の危機管理担当のキム・ディケンズも見事な脇役演技を見せる。

とにかく始めから終わりまで緊張感が途切れない。
特に、最後の40分間の緊迫は胸が痛くなるほど。

実話。
日本にも似た事件があった。
犯人の動機は最後まで明らかにされないが、
病院が一切の刑事訴追をまぬがれたという現実に唖然とする。

5段階評価の「4」

Netflix で10月26日から配信されたが、
その前の10月21日から、ヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマ他で上映中。

 



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