
「今、カリブ海のほうでハリケーンが大きくなってるから、出発できるかどうか怪しいのよね」
と昨年同僚が海外旅行出発前に言っていたので、
「ふ~ん、そんなこともあるんだ」と思っていたら。
そんな事が本当にあるんですよ。
ずっと憧れていたイタリア旅行。ついに行くことを決めたのは6月だったでしょうか。
今回の旅行を決めた理由は色々あるんですが、「福岡空港からのチャーター便で直行」というのは、大きな決め手になりました。関空や成田発着だと、国内の移動も結構大変なんです。
予定表によると、集合も出発の日が午後1時半。帰着は朝の10時半で、結構ゆったりな日程で、とっても楽そう。

ところが、出発前日になって、「カリブ海で発生したハリケーンのため機材の到着が遅れ、夕刻名古屋に発ち、深夜2時出発にしたいがよろしいか」という連絡が。
ほ、ホントにあるんだこんなこと。

日本の台風の方は気にしていましたが、アメリカ大陸の方の天候なんてちらりとも見てもしていませんでしたよ。
で、ちょっと早めに家を出て、色々と用を済ませて集合場所に行くと、何だか仰々しいお迎え。嫌~な予感は当たりました。
機材(この場合は飛行機本体のことでしょう)の到着がさらに遅れ、名古屋に1泊、明朝7時出発、それに伴い到着が翌日現地時間13時頃になるためミラノ観光が大幅に短縮される見込みとの事。この段階でミラノ観光を主眼に考えていらした方のうち数名は旅行をキャンセルされた模様。当然旅費は全額返還。でも、大半の方はそのまま名古屋へ。だってこの日のために日程をやりくりして休暇を取ってきているんですもの。にしても、内心みんな不満たらたら。中には「ハリケーンなんて言ってるけど、本当は機長が寝坊でもしたんじゃないの」なんていう声まで聞かれました。空気が何となく荒んでます。そんな中終始ご機嫌だったのは幼稚園年長さんのM君。そうね、君にとってはミラノも名古屋も一緒よね。

疑心暗鬼に取り付かれた大人たちは、搭乗案内のアナウンスにすら殺気立った反応をします。実際飛行機に乗るまで不安だったのは私一人ではないはず。
そんなこんなの波乱含みのイタリア旅行の旅立ちだったのでした。
つづく。
