ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

閑話休題 ビバ・イタリア!

2006年08月18日 | 旅のハナシ
台風はゆっくりゆっくりと熊本の上を通り過ぎているそうです。
今回の台風は風の力は大してないようですが、速度が「歩くほど」のスピードだそうで、どうしても雨量が多くなってしまい、そちらの被害が心配されているとの事。実際朝からずっと雨ですが、私が住んでいる所は、風はたいした事ありません。

さて、イタリアについて。実は私は大したことは知りません。
極楽イタリア人になる方法

ベストセラーズ

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以前この本を読んで持ったイメージは、
「イタリアって、どうにものんびりしたところらしい」というもの。
著者のジローラモさん。最近はテレビでも「元祖ちょい悪おやじ」としても時々でていらっしゃるような。私が初めてテレビでジローラモさんを見たのは、NHKの「イタリア語講座」ででした。なんかすごくノリのいいイタリアのおじさんがいるな、と。(失礼
(ちなみにこの本を姉に貸したところ、義兄が
「これ以上(姉を)天下無敵の極楽人間にしてどうするんだぁ」
と叫んでいました。
この本の中に、ずっと日本で暮らしていると、久しぶりのイタリアでののんびりペースにイラついてしまうことがある、という件があります。ましてや何事にも至れり尽くせり、お客様は神様ですの国日本の方がこういうところに来ると、目が点になることがたくさん。

空港に着くと入国検査。先日のコメント欄でも書きましたが、チャーター便だったせいか、パスポートの顔も見ずに印鑑を押しています。テロがあったばかりだというのに!さすがイタリア。

空港について30分ほどしても荷物が出てきません。やっと出てきたかと思うと、荷物を回すコンベアが度々止まります。けれど慌てる係員など一人もいません。さすがイタリア!
ポーターさんもゆったりしたもので、荷物を運び終わったのは到着してから1時間後。やるね、イタリア。


昼食のために立ち寄ったレストラン。ご主人の趣味かあちこちに時計が飾ってあります。各都市の時刻を表す時計もありましたが、全部長針が指している時刻が違います。ありえんでしょうそんなことは。さすがイタリア人。
ちなみにこのレストランの中の時計は、イタリア時刻に合わせてあると思われる時計すら、てんでに好きな時刻を指しておりましたよ。


とあるレストランでは、明らかに汚れが落ちていないグラスが堂々とテーブルに。そうよね、このくらいの汚れで病気になるわけでもないものね、ちゃんと洗ってあるし。(日本では考えられないけど)だって、イタリアだもん。



こういう国で生きていくと、日本人にすら異変が起きるらしい。
日本人で観光ガイドとして働いている人もいますが、人ごみの中をすたすた歩き、決して後ろを振り向きません。全員ついてきているか確認しているのはなぜか、ツアーに参加している人のほう。これはもちろんイタリア人のガイドの方も一緒で。
ん?イタリア人の資質のある人が、イタリアで働いてるって事か?


でもね。
とあるホテルに宿泊した時。ツアーの中のある方のお部屋。存在しない部屋が割り振られていました。
その階には545号室までしかないのにその方が割り振られたのは546号室。
や、これはいくらイタリア人でもイカンでしょう。
その方はさらに交渉を重ねてちゃんとした部屋をもらわれたようです。良かった。

いいなあ、イタリア。
細かいことを気にしていてはイカンのだよ。人間おおらかに生きていかなくてはね。

フィレンツェ。1

2006年08月17日 | 旅のハナシ

今回のイタリア旅行の一番の目的は、フィレンツェを訪れることでした。
今を遡る事○年。大学で西洋美術史の講座を受けました。
テーマはルネサンス美術。
ボッティチェリ、フラ・アンジェリコなどなど。当然、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ラファエロなどについての話もありました。
細かいことは当の昔に忘れてしまいましたが、講座を担当されたY先生が最も熱を入れて講義されたのが、ミケランジェロへの愛(何だそれは)でした。
取り上げられたのは、かの有名な「最後の審判」でも「ピエタ像」でもなく、メディチ家礼拝堂に作られた彫像でした。いや、本当は「最後の審判」についても話されたのかもしれないけれども、要するに私の中にはこの講座で、
ルネサンス美術⇒ミケランジェロ⇒メディチ家の墓という図式が思い切り出来上がってしまったんです。
そして、いつかフィレンツェに行って実物をこの目で見るという夢が。

これまでも、何度もパンフレットなどで調べてみたのですが、なかなかこちらの希望に合うようなツアーって無いんですね。
フィレンツェでの自由時間があること。これは外せない。
なかなか期日や費用の面で折り合うものが見つけられませんでした。
ところが、今年の6月に、
「こんなのあるよ」
と同僚が教えてくれたのが、今回のツアーでした。
自由時間は半日しかないけど、でも、これを逃したら、一生行きそびれるかも。
そう思って、思い切って申し込んだのでした。(長いよ、前振りが

飛行機やバスなどの移動時間を利用して、開館時間と位置関係、私の「見たい度」で何処をまわるかを決定。午前中は徒歩での市内観光。自由時間(午後)が半日しかないので、パラティーナ美術館は断念。いいのよ。メインはミケランジェロだから。でも、ガイドブックやら何やらを読んでいる間に、「『受胎告知』めぐり」という新しいテーマも気になってきてしまったんですよ。よく覚えていないけど、これも授業で取り扱っていたような。

(サン・ロレンツォ教会)
で、やってきました、メディチ家礼拝堂。ミケランジェロ作の彫刻群とご対面です。本当は写真撮っちゃいけないんです。知らなかったんです。撮っちゃいました。ごめんなさい。(というわけで、写真は載せられないです)
あああ、ため息。やっぱり来て良かったあ。
礼拝堂というくらいですから、当然教会の中にあります。(隣接?)大きさや設置されている環境(これ以外と大事かも)は行って見ないとわからないし、彫りの濃淡なんて、この目で見なくては感じられなかったかもしれない。
この日は4か所めぐるつもりでした。ガイドブックによると、アカデミア美術館は土曜日は22時まで開いているということだったので、最後に回し、歩きつかれたのでコーヒーを飲み、19時過ぎにさてと入ろうとしたら、もう閉館時間との事。

がっくり。ダビデ像の現物を拝みそびれてしまいましたよ~



これはミケランジェロの丘に建つダビデ像。レプリカ。


夜のフィレンツェ。古い橋の上でギターの生演奏をやっていた。


フィレンツェは雨模様。夜中に雷雨の音にたたき起こされる。これは雷を撮ってやろうとして失敗した写真。

で、まだまだつづく。

旅立ちまでのあれやこれや。

2006年08月16日 | 旅のハナシ

「今、カリブ海のほうでハリケーンが大きくなってるから、出発できるかどうか怪しいのよね」
と昨年同僚が海外旅行出発前に言っていたので、
「ふ~ん、そんなこともあるんだ」と思っていたら。

そんな事が本当にあるんですよ。

ずっと憧れていたイタリア旅行。ついに行くことを決めたのは6月だったでしょうか。
今回の旅行を決めた理由は色々あるんですが、「福岡空港からのチャーター便で直行」というのは、大きな決め手になりました。関空や成田発着だと、国内の移動も結構大変なんです。
予定表によると、集合も出発の日が午後1時半。帰着は朝の10時半で、結構ゆったりな日程で、とっても楽そう。
ところが、出発前日になって、「カリブ海で発生したハリケーンのため機材の到着が遅れ、夕刻名古屋に発ち、深夜2時出発にしたいがよろしいか」という連絡が。
ほ、ホントにあるんだこんなこと。
日本の台風の方は気にしていましたが、アメリカ大陸の方の天候なんてちらりとも見てもしていませんでしたよ。
で、ちょっと早めに家を出て、色々と用を済ませて集合場所に行くと、何だか仰々しいお迎え。嫌~な予感は当たりました。
機材(この場合は飛行機本体のことでしょう)の到着がさらに遅れ、名古屋に1泊、明朝7時出発、それに伴い到着が翌日現地時間13時頃になるためミラノ観光が大幅に短縮される見込みとの事。この段階でミラノ観光を主眼に考えていらした方のうち数名は旅行をキャンセルされた模様。当然旅費は全額返還。でも、大半の方はそのまま名古屋へ。だってこの日のために日程をやりくりして休暇を取ってきているんですもの。にしても、内心みんな不満たらたら。中には「ハリケーンなんて言ってるけど、本当は機長が寝坊でもしたんじゃないの」なんていう声まで聞かれました。空気が何となく荒んでます。そんな中終始ご機嫌だったのは幼稚園年長さんのM君。そうね、君にとってはミラノも名古屋も一緒よね。



疑心暗鬼に取り付かれた大人たちは、搭乗案内のアナウンスにすら殺気立った反応をします。実際飛行機に乗るまで不安だったのは私一人ではないはず。
そんなこんなの波乱含みのイタリア旅行の旅立ちだったのでした。
つづく。

無事です。

2006年08月11日 | Weblog
こちらからはサイトを見ることはできないんで、投稿できているかどうかの確認ができないのですが、やってみます。日本の方でテロの報道があっているようですが、私のいるところは、いたって平和です。入国管理のおじさんは、顔を確認もせずに印鑑押してました。

写真

2006年08月09日 | Weblog

毎日暑いので、少しばかり涼しげな写真をUPします。


し、しまった。白い花がばっちりピンボケだわ。
山中の散策は涼しいですが、もれなく薮蚊がついてきます。
こんな時、野草と野鳥に詳しい人が一人いると、楽しいんだけどなあ。

海馬

2006年08月08日 | 本のハナシ

今日も暑いですねえ。
車についている温度計をふと見ましたら、
39度
アスファルトからの照り返しもあるんでしょうが、
数字を見ただけでぶっ倒れそうです。

さて、10年続けているフランス語での行き詰まりを感じて数年。
いや、主な原因は、「勉強」という努力ができない怠け者体質だということは分かってるんです。
講座を受けているだけで上達できるレベルには、やはり限界があります。
それにしても、ある年代を境にして、がくんと記憶力が落ちたのを感じます。
やっぱり、脳細胞は年々減るばかりだから仕方ないかなあ、
などと考えていた時にこの本を読みました。
海馬―脳は疲れない

新潮社

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脳科学者の池谷さんとコピーライター糸井さんとの対談です。(脳についてのウンチク本ではありません。あくまで対談本です)
数年前にこの本が出ていたのは知っていたのですが、最近になってやっと読むことができました。科学の進歩は目覚しいものがあるので、もしかしたら新しいデータが出てきているかもしれませんが、基本線は変わっていないだろうということで、この本に書いてあったことをいくつか紹介します。

海馬とは、「タツノオトシゴ」の別名。脳の中の記憶をつかさどる部分の形がタツノオトシゴに似ているためにこの名が付けられたようです。
子どもの頃の驚異的な記憶力を無くしてから久しいのですが、
池谷さんによると、脳がその実力を発揮するのは30歳からだそうです。
たしかに機械的な記憶力は若い頃の方がいいのでしょうが、関係を把握し、過去データと比較し、応用力を生かし始められるのが30代とか。
確かに脳細胞は常に死に続けているけれども、それを心配する必要が無いくらい「余剰」の部分がたくさんあるから、全く気にする必要なし!
こう聞くと、何だか希望がわいてきません?
記憶を定着させるために、海馬は夢を見る。眠らないと起きている状態でも夢を見る。
どういうことかといいますと、幻覚を見るんだそうな。
睡眠時間をむやみに削って勉強するのは、意味がないということになりますね。
勉強もした上で、しっかり睡眠時間を取るのが肝心なようです。
あ、それから、脳はマンネリがダメだそうなので、常に新鮮な刺激を与えてあげることは大事だそうです。
また、刺激がまるでないような状況では脳は退化するようで、
きちんと働きをキープするためには、適度な刺激がある環境を作ることが大切だとか。
やる気が出ない時の解決方法はというと、取り敢えずやり始めることだそうです。やっている間に、脳のテンションは上がっていくのだとか。そういえば、思い当たる節が。
脳は疲れないので、とにかく使い倒してOKだそうな。
使い倒すほど脳を使ったことはまだない気がしますので、私の脳の余地はまだまだあるということでしょうか。
使い倒す。
どのくらい使ったら、使い倒せるんだろう。


ん?それまでの蓄積を使って総合的に働き始めるのが30歳って事は…
若い頃から怠け者で、蓄積があまりあるとは思えないひいらぎの脳の総合力はどのくらい期待できるんだろう

夏長崎からファイナル

2006年08月07日 | Weblog

20年間続いてきた「夏長崎から」がとうとう今回をもって終わることになりました。
広島に原爆が落とされた日に、長崎から広島に向かって歌いたい。チケット代は取らず、全ては主催のさだまさしさんが負担する
ということで始まったのが20年前。当時さださんは莫大な借金を抱えていました。にも拘らず、趣旨に賛同して、きっとこのコンサートを実現するために、さだ企画の面々は東奔西走したことでしょう。ゲストの方々も手弁当での参加だそうです。

このコンサートが今回とうとうファイナルを迎えるということで、
多分例年より参加者は多いだろうな、と思っていました。
が、これがね、予想を大きく上回る数の方が!!
開場して1時間ほどで私たちは到着したのですが、その時点で、入場のための列が長く長くできていました。

入場してみると、もうすでに区画割されたところに座る場所は残っていません。しょうがないので、通路に座り込んだり、垣根に陣取ったりしている方多数。開演時間になった頃には、入場制限で入場がストップされ、開場までのシャトルバスも、まだバスに乗るために待っている人が多数いるにも拘らず、運行をストップされたとの事。この時点で遅れて別便で長崎に向かっていた友人はバスを諦め、(初対面の)数人でタクシーに乗り合わせて開場に到着。どうにか入場することができました。
いやほんと、こんなに多いのは初めてです。まあ、私はこれが4回目なのであれですが、ほぼ毎回来られているらしい方も、やっぱり初めてのことだとおっしゃってました。
「できるだけ詰めて座ってください」
と再三放送がありましたが、多少身動きができるスペースが無いととってもつらいということが判明しました。座りなおすにしても(体が非常に固いので)とおなりの方に迷惑をかけながらになるし、体育ずわりも(体の固いものにとっては特に)結構辛い。足も腰も痛い状態で頑張りました。


まあ、それはさておき。
コンサートは思い切り楽しませていただきました。
例の「がんばらんば」、練習しないままの参加でしたので踊れません。その代わり一緒に大きな声で歌わせていただきました。ふと横を見ると、小学生の女の子がお父さんの肩車の上で、完璧に踊っていました。えらい!さださんは舞台の上で息切れ状態。でも、アンコールを求めるお客さんに、
「あんたらは、オニかぁ!」
と叫びつつも、2回目の「がんばらんば」をやってくれました。

さださんがこのコンサートで言い続けたこと。
「あなたの大事な人の笑顔を思い浮かべてください。その笑顔を守るためにあなたが何ができるのか考えてください。」
「どんな小さなことでもいい、できることをやっていきましょう」

「武器が悪いのではない。(武器を生み出すような)人を憎む気持ちが悪いのだ」と被爆したおばさんの言葉を元に歌も作りました。その歌が、この「夏長崎から」のテーマソングでもあったと思います。
最後に、来年は8月9日に広島から長崎に向けて歌うことを約束してくれました。
これが、本当の本当にファイナルになるんだと思います。
来年の8月9日。木曜日。平日。
分かりました。有給取って、行きますとも!
元相棒の吉田さん(グレープ)も、さださんから呼び出しがかかるたびに有給取って協力して(させられて?)いるそうですから、負けて入られません。(競争するようなことでは…)

さて、大切な人の笑顔を守るために、私たちに、私にできること。
それはきっと大上段に構えるような大げさなことではないと思うんですよね。
そして、きっとできることってたくさんある。

ゆっくりゆっくり日が沈んで行き、月が昇る。こんな景色も大好きなコンサートでした。


何はともあれ、20年間このコンサートを続けてくれたさださん、さださんを支えてきてくださったスタッフその他の方々、進んで参加してくださったゲストの方々、
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

咲かない…

2006年08月05日 | Weblog

何がいけなかったんだろう…
なかなか花が咲きません。
ひまわりもまだつぼみすら付けていなくて、まだこんな感じ。

奥の方に見えるのは、きっと、つぼみの元ですよね?
早く咲かないと、夏の空は去ってしまうよ~
早く出ておいで~

大輪種を買ったはずなのに、まだ背丈が腰ぐらい?
ううん、植えた時期が遅すぎたのか、
日照時間が足りなかったのか、
栄養が足りなかったのか。
最近は日が照りすぎてるのに、水遣りサボってたもんなあ。
でも、ここまで育ったんだから、花をつけるはず!
昨年は12月になるまで咲いてたつわものもいるんだし。

頑張れよ~
大きくなれよ~