『プリズンホテル 春』 浅田次郎
図書館に予約したのを意気揚々と取りに行くと
予約したはずのものが書架にある…なんで?
文庫本を頼んだつもりが単行本を予約したらしく…重い!
失敗しました。
さて、『プリズンホテル』シリーズも最終巻。
気合いを入れて読みましたよ。
桜が咲く少し前のプリズンホテルが舞台です。『ぼく』の身辺も環境がずいぶん変わり
精神的に成長していく姿が描かれています。
『ぼく』担当の編集者たち、大部屋女優とその娘、
復学した支配人の息子の担任、
手違いで52年も服役した老人と借金に追われる社長…
レギュラーメンバーがいい味を出しつつ、元気に大騒ぎ
サイコロ賭博の場面は真剣なのに、
なぜかおかしく…色々な意味で涙が出てきます。夏から始まったプリズンホテルの四季。
締めくくりに相応しく、それぞれの春が描かれていました
満足度: