『臨場』 横山秀夫
去年の暮れに1篇だけ読んでそのままになっていたのを
年が明けてから一気に読みました。
終身検視官の異名を持つ倉石義男が主人公の連作短編小説です、と
言いたいところですが…主人公が誰とは言い難いのに、全部読むと
『倉石』の像が鮮明に浮かび上がってくる…不思議な連作です。
以前テレビでやっていたのをちらっと見たので、
頭の中の『倉石』は内野聖陽さんなのですが…
『餞(はなむけ)』『黒星』『十七年蝉』が心に残りました。
『真夜中の調書』も捨てがたいかも…
『倉石』のその後がとても気になります
満足度:
死者の最後の声に耳を傾ける検視官の話だけに
リアルな描写が苦手な方は避けた方がいいかもしれません。