まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「魔女の子ケイティー」 その1

2011-10-17 22:02:05 | 物語詩 短編 2011/2012
お今晩は~。
今週も始まりましたね、お茶会へようこそ。😁

今月も半ばが過ぎ、ハロウィーン期間が終盤に近づいてきました。
当店でも先週からいよいよ、ハロウィーン・フェア🎃を始めております。
どうです、この週末皆さまも、辺りに魔法の気配🧙‍♀️をお感じになったのでは?


お仕事お仕事でお忙しいでしょうけど、
たまには魔法の世界🔮で心を遊ばせてみてはいかがでしょう。

きっとその中に、貴方が忘れていた大切な何か、が待っています。

当たり前過ぎて、こんなの価値ないや、と放り投げていた、何か。
放りっぱなしで埃に埋もれて見えなくなってしまった、何か。
だけど、無理して作り上げてきたどんなものより、
力強い、輝いてる、貴方だけの、何か。

つたないながら、当お茶会が皆さまのそんな何かにつながる扉を、
一つでもご提供できていたらな、と思います。


さてさて、本日の茶菓詩はハロウィーン仕様の新作から。
またまた長いものなので、3回に分けてご提供の予定です。

子供が絵本のページを一枚一枚めくるように、
ゆっくり、ゆっく~りお楽しみ下さい。😊🎃


2011年10月17日 ブログ直接投稿 「魔女の子ケイティー」その1

魔女の子ケイティー いじめっ子
村はずれの森 魔女の家
毎日ぶつぶつ 呪いの勉強
イヒヒ 今日は誰呪おう
パン種 すっぱくしてやろうか
誰かに怖い夢 見せようか
魔女の子ケイティー いじめっ子
森の中ぽつんと 小屋暮らし

魔女の子ケイティー ひとりぼっち
使い魔 黒猫だけが伴
どこに行くにも黒猫一緒
誰もあたしに近寄らない
お前が一緒なら それでいい
誰もあたしを分かってくれない
魔女の子ケイティー ひとりぼっち
誰もいない空 猫と飛ぶ

魔女の子ケイティー さみしがり
今日はハロウィーン 魔族の日
魔女のパーティ 呼ばれてく
オホホホ 赤子の生血は飲んだ?
あの村 全滅 流行病
まあまあ あんたは何できて?
魔女の子ケイティー さみしがり
のけ者 邪魔者 おちこぼれ

魔女の子ケイティー 寄る辺なし
人にも魔女にも居場所ない
すごすご帰る 闇の夜
あたしに人は殺せない
魔術の勉強したいだけ
誰もそのこと分かってくれない
魔女の子ケイティー 寄る辺なし
飛ぶ気になれず とぼとぼ歩く

魔女の子ケイティー 人みしり
野原の真ん中 ジャック・オー・ランタン
お化けに扮装 どこかの村の子
みんなに目隠し 連れ出され
ぐるぐる歩いて置き去りされた
うちがどっちか分からない
魔女の子ケイティー 人みしり
闇にまぎれて 知らんぷり

<つづく>

※ あ、テンプレート、また変えました。
  闇夜をうろつく黒猫が、カボチャ提灯に驚いて駆け出した先は!?

人気ブログランキング ← けっこう寂しいヤツですね、コイツ。



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新作~「ルーシーという女の子」 最終回

2011-05-05 21:48:01 | 物語詩 短編 2011/2012
お今晩は~。

GWも中盤です。
皆さま、3連休の最後の今日はいかがお過ごしでしたか?

こどもの日の今日、というか、
店主にとっては柏餅の日ですが(みそあん好きっ)、
一昨日・昨日、と続けてきました「ルーシーという女の子」、最終回です。

童話テイストと銘打った本作、店主も童話が大好きです。
最近読んだのは「どうぞのいす」。
何気に手に取ったんですが(医者の待合室にあったので)、
意外にはまってびっくりしました。

そんな名手たちの作品を思うと、上手くできたか分かりませんが・・・
かつてこどもで、ホントは今なお少年少女の皆さまに、
心を込めてお送りいたします。


2011年5月3・4・5日 ブログ直接投稿 「ルーシーという女の子」最終回

  つやつや赤いりんごとナイフ
  ルーシーの手に握らせて
  老婆 よいせと立ち上がる
  最後に にこっと笑いかけ
  よろめきよろめき去っていく

<つづき>

ルーシーりんごを切ろうとしたが
もう手に力入らない
それでも最後にもらった笑顔
食べてくれと言ったから
りんごに口寄せ 歯を立ててみる

唇湿すわずかな甘み
緑の香りが懐かしい
少し体に力が入って

さくっと鳴る音
はじける芳香
溢れる甘露 身を満たす
しゃくしゃくしゃくと楽しげな音

見上げた空は木々は道は
光に満ちて
広く大きく ルーシーの前に
広がっていた

思わず ありがとうと言ったとき
ルーシーの中
世界への優しさ(Kindness)満ちて
そしてルーシーは
幸運(Lucky)になった

それからルーシー立ち上がり
野風のように軽やかに
野に咲く花のようにしっかりと
目の前に広がる道を歩いていった

そうしてルーシーは
幸運な女の子として
いつまでも 幸せに過ごしましたとさ

お終い


人気ブログランキング ← さあ、優しさで心を満たしてみよう。


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新作~「ルーシーという女の子」 その2

2011-05-04 21:51:23 | 物語詩 短編 2011/2012
今晩は~。

3連休2日目です。
今日お休みだった方も、そうでない方も、楽しい日が過ごせましたか?

一日楽しく過ごして (お仕事だった方にはごめんなさい!)
ワクワクしたら、
その後は休息の時間です。

ハーブティを淹れましたから・・・
本日の詩モドキと一緒にごゆっくりお過ごし下さい。


さあ、病気になったルーシーはどうなったんでしょう?


2011年5月3・4・5日 ブログ直接投稿 「ルーシーという女の子」2日目

  ある日ルーシー病気になった
  王様騎士はとうにいない
  知識もナイフも役立たない
  からっぽの王国 風吹き抜ける

<つづき>

ルーシー自分の王国捨てて
独りぼっちで ふるさと帰る
両親とっくにお空の彼方
兄弟姉妹(kin)はそねみ顔
俺たち見捨てて勝手に出てった
今度は俺たち見捨てる番

ルーシー病んだ体を引きずって
ふるさとを出て倒れ伏す
もうわたしには何もない
知識もナイフも役立たない
兄弟姉妹も目の敵
やっぱりわたしは不運な子

そのとき老婆がやってきて
もしもしそこのお嬢ちゃん
持ってるナイフ貸しとくれ
この朝採れたて美味しいりんご
長い道のり 腰は痛い
市場に行く前 ちょっくらと
この木陰でひとかじり
歯の悪いあたしにゃ ナイフ要る

ルーシー震える手でナイフ取り
好きにしなさいと あごしゃくる

さくっと鳴る音
ただよう香り
しゃくしゃくしゃくと軽い音
老婆 水筒きゅぽっと取り出し
飲んだり食べたり 忙しげ

しばらくごそごそ音がして
ありがと 嬢ちゃん
助かった
お礼にりんご食べとくれ
つやつや赤いりんごとナイフ
ルーシーの手に握らせて
老婆 よいせと立ち上がる
最後に にこっと笑いかけ
よろめきよろめき去っていく

<つづく>
ルーシーはこのまま死んでしまうのか?
請う明日ご期待!



人気ブログランキング ← これがルーシーへの手向けの花となるのだろうか・・・
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新作 ~ 「ルーシーという女の子」 その1

2011-05-03 21:18:10 | 物語詩 短編 2011/2012
お今晩は~。
本日もまかろんのお茶会にようこそ!

GW中盤ですっ。
皆さま、いかがお過ごしですか?

昨日お仕事だった方、大過なく過ごせましたか?
連休後に持ち越し、なんて方もいらっしゃるかもしれませんが、
まあそんなことは忘れて、もうのんびりしちゃいましょ。


さてさて、先日予告した通り、本日から3日間、
こどもの日スペシャルということで、童話テイストのモドキを
分割して連続でお届けいたします。

いやー、こんな長いのできてどーしようかと思ってた、っ、
なんてことはなく!
なんてことはないですよ、この3日間に合わせて!もちろん!

・・・嘘です。
できちゃってどーしよーかと思ってました~。
でも、それはそれとして、中身は美味しいと思いますんで、
どうぞ3日間、お楽しみ下さい。


では、いってらっしゃーい(某テーマパークのノリで)。


2011年5月3・4・5日 ブログ直接投稿 「ルーシーという女の子」

昔 ルーシー(Lucy)という女の子が
いましたとさ
ルーシーは不運をなげいてばかり
今日もいいこと何にもない
わたしが幸運じゃないのは
何かが足りないせい
幸運の鍵(key)は何?

わたしだけの王様(king)
わたしだけの騎士(knight)
情熱的なキス(kiss)が欲しい
わたしを幸運な女の子にしてよ

ルーシーいつも不満顔
天気が良くてもつまらない
花が咲いても関係ない
足りない足りない 足りないの
なになに なによ? 幸運の鍵

ルーシー世界を駆けずり回る
見知らぬ王国(kingdom)
隠された知識(knowledge)
秘宝のナイフ(knife)で身を固め
手にしてみせるわ わたしだけの王国

だけどやっぱりルーシー不満顔
風が吹いたら寒いと言い
猫が鳴いたら敵かとおびえる
何かが足りない 足りないの
どこどこ どこよ? 幸運の鍵

ある日ルーシー病気になった
王様騎士はとうにいない
知識もナイフも役立たない
からっぽの王国 風吹き抜ける

<つづく>
さあ、ルーシーどうする?!



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