まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その42

2014-06-30 21:36:07 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きです。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その42

  それはどうも・・ とさやかさんは言った
  でアナタが彼の言う 仲間のひと?
  そのようじゃな とカエルは答えた
  わしと もうひとり来るはずじゃが
  カエルはグァグァと 声を張り上げた

<つづき>

クルクルクルと 鳴声が聞こえた
紅葉に似た 派手なオレンジ色の
小柄なカエルが 飛び出してきた
ヒキガエルさん こんにちは!
紅いカエルは そう叫んだ

遅くなりまして・・っと 人間?!
紅いカエルは 慌てて茂みにまた飛び込んだ
これ この馬鹿もんが!
ヒキガエルは 大声を上げた
このひとは 手伝いのひとじゃ!

紅いカエルは 恐る恐る顔を出した
ホント? 嘘言わない?
とっつかまって グエッっての嫌だよ
ヒキガエルは 呆れたように言った
そんならまず わしがそうなっとるわい

ああそうだね と紅いカエルは
少し ほっとしたように言った
でもこの人間 しゃべんないじゃない
それを聞いたヒキガエルは そっけなく返した
それはお前さんが しゃべらせんからじゃ

すまないの とヒキガエルは
さやかさんを 振り返って言った
悪いがこの馬鹿に 声をかけてくれんか
あーえーと とさやかさんは言った
・・・こんにちは?

しゃべった! と紅いカエルは目を見開いた
すごい! こんな人間ホントにいるなんて!
カエルはぴょんと 花壇から飛び出した
よろしく!僕は虫喰ライ! ・・おじさんは?
とカエルは ヒキガエルを振り向いた


<つづく>



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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その41

2014-06-30 21:32:41 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
どもども、6月が終わりです。

まかろん今・・・ピンチです。

この先を大幅に書きなおさないといけないかもしれないです。

やっぱり、1ヶ月やそこらで一つの物語を完全に構想練り上げるのは、
難しかったようです。

ぎりぎりまで努力しますので、どうぞ何となく待っててくれると嬉しいです。

では、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その41

  何時だろうと 荷物から時計を出した
  夕方の6時半ごろだった
  あーもう!と さやかさんは自分をののしった
  立ち上がろうとしたけど
  身体が 変にだるかった

<つづき>

明日 仕事できるのかなこれ
さやかさんは 少し不安になった
これで ここの手伝いは終わりかぁ
さやかさんは 自分にがっかりした
でも明日の会社に響くとマズいし・・・

そう思ってると 近くの花壇から
大きなカエルが のっそり現れた
泥まんじゅうのような身体に 太い手足
カエルは まだ寝ぼけてるさやかさんを
花壇のはしから じっと眺めた

アンタが 手伝いの人間かね?
カエルはクァクァと 鳴いて尋ねた
雨呼ビから そう聞いとるが
えーと とさやかさんは目をしばたいた
そういうアナタは?

おお とカエルは驚いて言った
確かに 言葉が通じるようじゃ
わしは石護リじゃ よろしゅうにな
カエルは軽く 頭を下げた
はいよろしく・・ とさやかさんはあくびをした

そうだあの・・ とさやかさんは言った
小さなカエルを知らない?
緑色の ここで私とよく会う・・
雨呼ビじゃな とカエルは言った
奴はアンタさんを 良う言うてたぞ

それはどうも・・ とさやかさんは言った
でアナタが彼の言う 仲間のひと?
そのようじゃな とカエルは答えた
わしと もうひとり来るはずじゃが
カエルはグァグァと 声を張り上げた


<つづく>



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変更:2018年8月10日
これで ここのは終わりかぁ → ~手伝いは終わりかぁ
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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その40

2014-06-29 21:35:13 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きです。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その40

  もうやだと 虫を見つけた木に頭をつけた
  小さな緑の実が いっぱい下がっていた
  これも 食べられるんだろうか
  カエル君はきっと 喜んでくれるに違いない
  だけど・・・と 幹に手をあて目をつぶった

<つづき>

雨がぱらりと 降ってきた
みるみる小道が 濡れていく
湿ったほこりの匂いが 立ち込めた
茂った木の葉の間から 雨粒が
ぱたりぱたりと さやかさんを打った

まだ日の匂いする雨を眺めた
今は何時だろうと さやかさんは思った
汗で濡れるので 時計は外してた
帰りたいと さやかさんは思った
でも今帰っても 中途半端な仕事が気になるはず

安全静かな自分の部屋で 居心地悪い思いを
している自分を 思い浮かべた
カエル君は 一人できっと困るだろう
妖精たちを前に 仕上がってない会場で
おたおた 縮こまるのだろう

もうちょっとだけ 頑張ろう
さやかさんは そう思った
でも今はちょっと 力が出ない
さやかさんはよたよた 家の軒下に向かった
座り込んで水を飲み 雨の音に耳傾けた

・・がくん!と 衝撃ではっとした
かすんだ頭で 辺りを見る
鈍い光の中 雨が静かに降っていた
しまったと さやかさんは思った
ちょっと休もうと 壁によりかかって・・

何時だろうと 荷物から時計を出した
夕方の6時半ごろだった
あーもう!と さやかさんは自分をののしった
立ち上がろうとしたけど
身体が 変にだるかった


<つづく>



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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その39

2014-06-29 21:31:57 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その39

  木をかじるんだって 言ったよね
  さやかさんは のろのろ動く虫をじっと見た
  やっつけてくれって・・・
  さやかさんは 周りを見た
  カエルはいるのかいないのか 分からない

<つづき>

さやかさんは 手袋をした手で虫をつかんだ
虫はギチギチと 耳障りな音を上げた
ジタバタ手の中で蠢く感触が 気持ち悪い
あー大人しくしててっ 心の中でわめきながら
さやかさんはぎくしゃく 生垣に向かった

ほんとは こんなじゃダメだろうけど
さやかさんは 生垣の前で息をついた
虫はまだ元気に ジタバタしてる
生垣の隙間に 手を差し出した
さあ 逃げて・・・

バチリと 虫に火花が走った
痛っ さやかさんは手を引いた
つまんだ手から 虫が消えていた
えっ逃げた? でも・・・
虫は目の前で 消えたようだった

さやかさんは 恐る恐る指を
生垣の間に 差し入れてみた
何も起こらなかった
葉っぱや小枝を差しいれてみる
やっぱり 何も起こらなかった

あの虫 どうしちゃったんだろう
つかんでた手を よくよく見る
電流か何かで 焼かれたにしちゃ
焼け跡もすすも 何もない
気味の悪さに 身震いをした

もうやだと 虫を見つけた木に頭をつけた
小さな緑の実が いっぱい下がっていた
これも 食べられるんだろうか
カエル君はきっと 喜んでくれるに違いない
だけど・・・と 幹に手をあて目をつぶった


<つづく>



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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その38

2014-06-28 21:27:09 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
週末ですねー。まかろん、映画行きましたよー。

プロの人が紡ぐ物語はやっぱりすごいですね。
観るのはちょっと辛いけど、まかろんも自分の物語を頑張ろう、と改めて思いました。

もっと。もっともっともっと、世界の真理を掴みたい、です。

世界中の人が、そんなもの要らないよ、と言っても。

まあ、大した物語創ってるわけじゃないですが。

続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その38

  あれ?と さやかさんは首をかしげた
  大きなぎざぎざの 葉を眺める
  この葉っぱ・・紫陽花じゃない?
  よく見慣れた 大きな葉の奥
  つぼみがわずかに 縮こまっていた

<つづき>

日当たりが悪いからかなぁと
さやかさんは 周りを見回した
あっちは結構 咲いてるけど
四方を囲む木の向こうには
色とりどり 花が咲き乱れてた

まあいいや元気そうだしと
さやかさんは 茂った葉をなでた
雑草は・・いいかこのままで
花鉢の中をのぞく
元気そうだし 抜いたら何も残らない

よし次だと 芝生から出る
ふとベンチを 振り返った
赤いスカートが ちらっと見えた気がした
けど見直すと 何もなかった
さやかさんは 肩をすくめた

小道沿いにまた 掃除をしていく
大ざっぱなら こんなもんかな
ホントはやればやるほど いろいろ気になる
だけど今日しか 時間ないし
立ち上がって やれやれと木に手をついた

がさりと 手元で何かが動いた
ん?と見やると 朝見たまだらの虫が
幹をごそごそ 動いてた
ひえっっと 背筋が凍りつく
これッ これどーしたらいいんだぁっ

木をかじるんだって 言ったよね
さやかさんは のろのろ動く虫をじっと見た
やっつけてくれって・・・
さやかさんは 周りを見た
カエルはいるのかいないのか 分からない


<つづく>



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