まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「遠雷」 (# 217)

2013-07-26 22:01:29 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
久々のお茶菓子です!
詩を出せるので、ウキウキしてます!


・・えっと。

人生って発見の連続だな、って思います。

皆さまも日々いろんな発見をされてるでしょうね。

あなたの発見は、わたしには見えなかったことで。

わたしの発見はきっと、あなたには見えなかったこと。

そんな新しい喜びを、皆さまに届けられたらいいな、と思ってます。


8月も更新予定しています。

良かったら、見に来て下さいね☆


2013年7月26日ブログ直接投稿 「遠雷」

ぱたり ぱたりと音がして
突然 叩きつけるような雨になる
慌てて逃げた どこかの軒下
雷が 街にとどろいた

明るかった空は 垂れこめて暗く
雨のカーテン越し 街はどぶ色
早く止まないかと 軒下でため息
また雷が 街にとどろく

それでも気がつけば 雨は弱まり
ねずみ色の空に 薄日が差す
まだ雷が 小さく鳴る中
そっと軒下から 足を踏み出す

まだ薄暗い空 夕陽が斜めに差し込んで
細くしたたる ぬるい雨
もう止むだろうと 思いながら
耳は勝手に 空の向こうを探る

遠くの空で 雷が聞こえる
もう去ってしまった痛みのように
止まない雨は 弱く絡みつき
古い哀しみを 伝え続ける

どす黒かった 空は薄まり
雫があちらこちらで 滴って
ぱたん ぱたんと
のんきな音を立てる

だけど

遠くの空で 雷が聞こえる
勝手に拾ってしまう音に
浮かび上がりそうな何かを そっと抱いて
弱まる雨の中 家路を駆けてゆく



人気ブログランキング ← さあ、もうすぐ夏本番です!
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「傘を買ったよ」 (# 216)

2013-07-12 21:47:24 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。

夏ですね。

7月と言ったら、いつもならまだ梅雨時な年が多いのですが・・・

梅雨、終わっちゃいました。

今日の茶菓子は先月下旬、梅雨気分満々な時に作りました。

もう梅雨は終わっちゃったけど。
でも、気に入ってる物なので。
お出しすることにしました。

気に入って頂けると嬉しいです。

次の更新は、もう一個先月作ってたんですが、更に梅雨仕様なので、
これは涙をのんで別のと差し替えます。


まあ、夏! いいよね(ヤケ)!

海の日も近いし、皆さま、楽しい週末をお過ごし下さい。


2013年7月12日ブログ直接投稿 「傘を買ったよ」

灰色の空から 雨が滴り
街は水底で ひっそりと息をする
たゆたう水のような 空気の中
紫陽花は 重たげに涙をこぼす

傘を買ったよ 青空の色の
泣いてる誰かの 声がするから
傘を 傘を 与えて下さい
雨にまぎれて 泣いている

傘を買ったよ 青空の色の
降り続く雨の中 迷ってる誰か
傘を 傘を 与えて下さい
小さな子供の 声が聞こえる

さあ帰ろう 傘を買ったから
二人で 新しい傘差して帰ろう
降り続く雨の中 迷ってる誰か
青空色の傘 差して帰ろう

雨の中に 降りこめられている君
青空の色を 見せてあげるよ
帰れなくて 泣いてる君
ぱりっとした傘で 迎えにいくよ

だから ねぇ 帰ろう?

灰色の空から 雨が滴り
街は降り続く雨の下 息をひそめる
青空色の傘 差して歩こう
落ちる雨も光に 変わるから

傘を買ったよ 青空の色の
降り続けてる雨の中
誰かのはしゃぐ声と ぬくもりが
心に広がる そんな気がした


人気ブログランキング ← 傘より扇風機ですよねー、今要るのって。
コメント (2)
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