「誕生日」（前半） （# 48）

お今晩は～。

今日は暑い中に雨が降り、暑いやら蒸すやらで、シャワー室の中にいるようでしたね。
でも寒い時期だと雨が降ると、ぐっと冷えるので、
ああ、もう寒い時期は過ぎたんだなー、と思えて梅雨のもわっとした感じもけっこう好きです。


さてさて、６月最後の日です。
2011年の半分が、今まさに過ぎようとしています。

この半年は皆さま、いかがでしたか？

新しく始めたこと、思い切って止めたこと、長年続けている中に見つけた新発見、などなど、
人生はいつだって冒険と発見の宝庫です。

さあ、この区切りの今日、それらを一旦忘れて、
また明日からの新しいキラキラの半年を迎えましょう。


というわけで、本日の茶菓子は「誕生日」。
今日と明日を祝福するために（嘘です、たまたま長くなっちゃったんですー）、
半分に分けて、今日と明日、あっぷします。
お気に召すか自信はないんですが・・・。
どうぞ、お楽しみ下さい。


2011年6月30日/7月1日　ブログ直接投稿　「誕生日」

ふと目が覚めた晴れの朝
今日は何かが違うそんな気がして
白い意識に滑り込む
今日は僕の誕生日

ユーメージンでもないイチ平民が
一つ歳取った　それだけのこと
世界は何にも変わりゃしない
昨日と同じ朝が来て
きっと何事もなく過ぎてゆく
分かっちゃいるけど
僕には世界一の祝祭日
おめでとうの言葉も
パーティもプレゼントもない自分に
せめて世界でただ一人
覚えていた自分からのプレゼント
特別な時間
想い人の街へと散歩に出かける

想い続けてもう何年
一ミリの進展もない彼女
何かのついでに出た駅名を
そっと胸にしまい込んだ　遠い雨の日
その駅名を見る度に
どきりとする　僕だった

一度も行ったことのないその街の
空気が今日のこの日のプレゼント
彼女が歩くだろうこの道
彼女が目にするだろうあの店
僕も歩いて目にすれば
少しは彼女を感じられる
そんな気がして
気分は遠征　チョモランマ
爽やかな朝の光に背を押され
一足しかないスニーカー踏んで
朝の街に飛び出した

＜続きます・・・＞


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※変更：2017年2月1日
どきっとする僕だった → どきりとする　僕だった

「緑の道」 （# 47）

お今晩は～。
降ったり止んだり、すっきりしない天気ですね。
皆さま、週明けの良いスタートが切れましたか？

天気はいまいちですが、いよいよ６月も終盤に入ってきました。
2011年も半分が過ぎようとしています～。

次回のあっぷはその６月の最後の日です、楽しみです。

まあ、そんな後のことはともかくとして。

本日の茶菓子は梅雨時のどこにでもある風景です。
雨の匂い、緑の香り、夕暮れの光・・・。
あなたの周り、どこにでも「まほう」はあります。

そんな「まほう」を、梅雨のなか頑張っているあなたにお届けします。


2011年6月27日　ブログ直接投稿　「緑の道」

しとしと沈む　梅雨の夕暮れ
薄墨の雲　垂れ込めて
学校の前　スクールゾーン
緑に塗られたアスファルト
下校時間はもう過ぎて
道行く人々　老若男女
思い思いの傘広げ
向こうに行く人
こっちに来る人
てんでバラバラ　歩いてる
雨の匂いが立ち込めて
塗料の緑に立ち昇る
ふと懐かしい自然の香り

雨はしとしと　降り続く
人は降り注ぐ雨に濡れまいと
小さなシェルター　傘の下
身を縮こまらせ　先急ぐ
色とりどりの　檻の中
てんでバラバラ　一つの道を
行ったり来たり
独りの傘が　紫陽花のように
濡れた道の上　
あちらこちらと　花開く

緑の道は雨を受け
滴る野露を想い出す
風吹き渡る　梢のざわめきを
葉陰に這う　虫のささやきを
始まりもなく　終わりもなく
ただ一つの大地だった
その時を

緑に塗られた　アスファルトの道
薄墨色の雨に濡れる
てんでバラバラ　行き交う人は
己れの中に閉じこもり
脇目も振らず　先急ぐ
色華やかな独りの檻の中
雨立ち込める　緑の道を


人気ブログランキング　←　しばらくはコイツが一番の親友になりそうですねー。


＜変更＞2019年9月18日
人は今　→　てんでバラバラ　行き交う人は

色華やかな独りの檻の中　　　　　脇目も振らず　先急ぐ
脇目も振らず　先急ぐ　　　→　　色華やかな独りの檻の中
雨立ち込める　緑の道を　　　　　雨立ち込める　緑の道を

「マイホーム」 （# 46）

お今晩は～。
暑いですけど、元気に過ごされてますか？

夏至です。
夏至でしたっ。
昨日はすごい良い天気でしたね～。

中国の成句で、「蜀犬　日に吠ゆ」とかいって、
蜀（四川省）は曇りがちの気候なので、たまに天気になると、
犬が太陽を怪しんで吠える、なんてのがあります。

これ聞いたときは太陽に驚くってどういうことだ？と思ったんですが、
うん、昨日は驚いた・・・。
（だって絶対、梅雨空が広がってるーと思ってカーテン開けたらむちゃ晴れだったんだもん）
皆さまの夏至の日はいかがでしたか？


晴れてびっくり、と言えば、私事で恐縮ですが、店主が小学生のころ、
「雨雨ふれふれ・・・」で始まるあの童謡（「雨ふり」という題だそうです）の
替え歌を作った覚えがあります。

何書いたか、ちょっと探しても見つからなかったので、うろ覚えですが、
昔どこかに雨ばかりの国があって、住人は毎日雨の中で暮らしてたけど、
ある日いきなり晴れになって、嬉しくなってみんなで外に飛び出した、
だけど、あまりに嬉しくてみんな鍵をしないで出ちゃったんで、
泥棒が入って困ったな、という内容でした。

最後、泥棒は捕まるんだったかな・・・。
困ったな、で終わるんだったっけ・・・？

本家、北原白秋御大の詩では、傘のない子に
「かあさん　ぼくのを貸しましょか　君　君　このかさ　さしたまえ」
なんですって。
えらい高尚なお子様で。


とにかく、もうすぐ週末です。
もうちょっとだけ頑張ったらお休みです。
長い昼の休日を存分に楽しんで下さいね。
（でもおウチに鍵かけるのは忘れずにね！）

そんな休日気分の本日の茶菓子、どうぞ召し上がれ♪


2011年6月23日　ブログ直接投稿　「マイホーム」

あちこち　朝から出歩いて
力いっぱい遊んだ　夏至前の休日
もうそろそろ帰るかと
最後の店出た　夕方六時
薄曇りの空はまだ明るくて
ぬるい空気が　まあるく
頬撫で　吹き過ぎる

風向こうに　帰る道
帰る家が待っている
ばらの生垣　白い壁
高価なティーセットも何もない
ただの普通の家だけど
お帰りなさいと待っててくれる
安心して帰れる家がある

子供の頃に　家に帰ると
母さんたいてい　台所
一緒にいるのが嬉しくて
今日見たこと聞いたこと
たわいもないこと　いつまでも
話しかけては　困らせたっけ
休みの日なら　一日家いた父さんが
物音気づいて　ひょっこり顔出し
お帰りと笑ってくれた
そんな子供の頃に　帰った気分で
あの家に　あの家に帰ろかな

まだまだ明るい　夏至近くの夕方
ほら遊ぼうよと　ぬるい空気が誘いかける
だけどマイホーム
何もないけど居心地良い
小さなあの家が　待っているから
心の翼を　大きく広げて
この柔らかな空の中
大きく笑って飛んでくよ
笑顔でただいまって言える
あの家に


人気ブログランキング　←　さあ、虹の向こうのあの家に。

「ラベンダー色の夕べ」 （# 45）

お今晩は～。

お元気でしたか？
今日は薄曇りで、穏やかな夕べでしたね。
日もどんどん長くなっていってます。

毎年この時期は梅雨で、せっかくの夏至近くの日の長さを
存分に味わえないのは残念ですが・・・。
こういう、薄曇りで和らいだ穏やかな夕空を見上げながら帰る、
というのも良いものですよね。


というわけで、本日はこんな茶菓子はいかがでしょう。
一晩じっくり冷やした水出しハーブティと一緒に、どーぞ。


2011年6月20日　ブログ直接投稿　「ラベンダー色の夕べ」

薄曇りの夕空に
ラベンダー色の闇が広がる
レースのカーテン　儚く揺れて
お花がふわんと　その向こう
いちにち曇りの陽光を
一生懸命浴びてきたけど
今日という日はもう終わり　
花閉じる夕べの刻

ほんのひと時の　ラベンダーティー
お疲れ様と　夕暮れの女神
地上のみんなにふるまって
宵闇のカーテン　広がる向こう
静かに　静かに　消えてゆく

お休みお休み
また明日・・・
闇夜に憩い　力を取り戻した
地上の子らを
金色の衣をまとった
暁の女神が
満足そうに見やって
また新たな祝福を
与えてくれるだろう

その前の休息のとき
花揺れる　ラベンダー色の夕べ


人気ブログランキング　←　天の魔法があなたに届きますように。

「ポット」 （# 44）

お今晩は～。

雨です。
宵闇の中、ぱらぱらと降る音は気持ち良いですね。
今週もお仕事、お疲れ様です。
皆さま、お元気に過ごされましたか？

こちらにおいでの方でいわゆるスピリチュアルとかに
興味がある方がいらっしゃるかは知りませんが。
なんかここのところ、元気が出ない、とかいう方、いらっしゃいませんか？

聞いた話では、今月6月頭には（注：2011年6月の話です）
部分日食が、また本日早朝には皆既月食があったそうで、
引力の影響、また彗星が近日点を迎えていたため太陽活動が活発になっていた影響で、
イライラしやすくなったり、不安感がつのったり、倦怠感に襲われたりするもの
なんだそうです。

要するに何が言いたいかと言うと・・・

あなたのせいじゃないから気にしないで！

ということなんです。はい。

もうすぐ週末ですし、日食だ月食だ、という影響ももうそろそろ終わるでしょうから、
落ち着いて、もう一日（か数日か）頑張りましょうね。


さ、そういうわけで本日はちょっと早めのお休み気分。
お茶をゆっくり、召し上がれ♪


2011年6月16日　ブログ直接投稿 　「ポット」

今日もポットでお茶淹れる
大きいポットと小さいポット
いっぱい飲むのが好きなあなたに
たっぷり入る大きいポット
ちょこちょこ　味を変えるのが
好きなわたしには　小さいポット

茶葉を量って　お湯用意して
このお茶　うまく味出せるかな
このお茶　あなたは好きかしら
蒸らし加減はちょうどいい？

あなたの笑顔を心に想って
どきどきしながら　お茶淹れる

大きいポットと小さいポット
よりそうポット
あなたとわたし

今日も一緒にお茶飲もう


人気ブログランキング　←まあ、これに座ってお茶でも。