まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「海の底から」 (# 219)

2013-08-23 21:15:22 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。

週末ですっ。
すっごく暑かったり、今日はすっごく雨だったりで、お疲れ様でした♪

8月も下旬となりました。

お盆気分も過去のものとなってしまいましたが、
まだ、まだ夏ですっ。

ええ、この暑さで夏が終わったなんて、言いたくないですよね。

そんな貴方に。

バカンス気分と涼しさをお届けします。

またお会いしましょー。


2013年8月23日ブログ直接投稿 「海の底から」

海の底から 空を見上げる
光 ゆらめく海面を
遠くにゆれる 光の壁を
空だとばかり 思ってた

わたしは歌う 海の底から
歌は泡となって 上へと上る
一つふたつと 揺れては消える
いつかあの空に 届くのかしら

揺れる海藻 変わらぬ静寂
ここは 蒼い闇の支配する場所
わたしは歌う 海の底から
不思議そうに 回る魚たち

泡は毎日 上りつづける
上れ わたしの想い乗せて
けれど 泡は揺らいで消える
静かな闇が わたしを包む

そう ここがわたしの世界
いのちひらめく 闇の底
蒼いいのちが わたしを包む
揺れる海藻に 遊ぶ魚たち

あの光の向こうは 何だったのかしら
泡は一つふたつ きらめいて
だけどわたしはもう 空を見ない
ほの光る闇の奥へと 堕ちていくのだから

もう歌わないわたしに代わって
海が 蒼いいのちを歌っている
そのささやきに 溶け込んで
わたしの想いは 世界を満たす

遠くへ 遠くへ・・・
わたしの想いは 消えてゆく
海が わたしを抱き止める
海が わたしを歌っている

海の底から 空を見上げる
光 ゆらめく海面を
誰かの観た そんな夢
水底で揺れて 溶けて消えた


人気ブログランキング ← そして海の上はこんな景色。いえーい。


※変更:2016年4月14日
ほの光る闇の奥へ 堕ちていくのだから → ほの光る闇の奥へと ~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ワイルド・ライフ」 (# 218)

2013-08-09 15:31:36 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、8月です~。
皆さま、お元気にされていますか。

世間では学生は夏休みだし、社会人も今週来週辺りでお盆休みの方が多いのでは
ないでしょうか。

お休みはどう過ごされますか。

そんなあなたに。

夏休み月間の第一回目の本日の茶菓子はこんなところで。

またお会いしましょー。


2013年8月9日ブログ直接投稿 「ワイルド・ライフ」

ヤッホーッ! ・・・
僕は心の中で 歓声上げた
氷と岩の頂きに 雲一つない空の中
僕は空と 二人きりだった

キャビネット一つ分ほどの頂きに
またがり 世界を見はるかす
右脚は絶壁 5000メートル
左脚は無限の谷底へ

血肉をぶっ飛ばす風の中
僕は 荒々しくシンプルだった
氷と岩と空と風
頂きの僕には それだけだった

下界には一体 何がある?
酒に車に女の子 応援チームを罵る舌打ち
あの頂きに 登りつめれば
全てが変わると 思ってた

もっともっとと 駆り立てる声
もっと遠くへ 高みへと
巨大な贖罪 求める叫びは
けど あの頂きの上ではちっぽけだった

全てが荒々しく清冽な極みで
僕だけがただ 生きていた
残飯をあさる 野良犬のように
そして同じ自分で今 職を探してる

下界は変わらず 猥雑で
酒に車に女の子 応援チームを罵る舌打ち
だけど ゴミ溜めの脇にも花は咲き
小鳥はせわしなく 生を歌う

僕は薄汚い生を 生きてゆく
野良犬のように 小鳥のように
ゴミ溜めに咲く 花のように
むせかえる生を 生きてゆく

僕は荒々しい生を 生きてゆく
ヤッホーと 心の中で叫ぶ
薄汚い街の中 僕の血肉はぶっ飛ばされて
明るい太陽が 丸ごと街を照らしてた


人気ブログランキング ← うんまあ、山の風はこんなんじゃないけど。


※訂正:2016年4月14日
血肉をぶっとばす風の中 → 血肉をぶっ飛ばす風の中
薄汚い街の中 僕の血肉は吹き飛ばされて → ~ 僕の血肉はぶっ飛ばされて

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする