まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「おまけの日」 (# 123)

2012-02-29 22:07:57 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。
今日はうるう日です、臨時開店のお茶会にようこそ!


雪でしたね!
雪です!

まかろんはあまり雪になじみがないので、朝から大喜びしてました!
皆さまはどうでしたか。
出勤などに支障など、ありませんでしたか?
滑って転んだり
(受験終わってて良かったですね!そういえば、受験生の親さん、いかがでしたか?)
なさらなかったことを願ってます。
まかろんは朝から5度くらいは転びそうになりましたよ!


それでも社会はちゃんと各々の仕事をして動いているんですねぇ。
まかろんの住んでる辺りは今日ゴミの日だったのですが、
こんな大雪の日でも、ちゃんと収集に来てくれました。

思い起こせば昨年の地震のとき。
電車のダイヤはガタガタ、停電の通告、お店も品薄気味、
そんな不安定な雰囲気に周り中が包まれていても、
ゴミの日にちゃんと収集車は来てくれました。

仕事だから当然、と言えば言えるのでしょうが・・・
まかろんはいつも通りきれいに片付いた道を見て、すごく、すごく、
ほっとしたのを覚えています。

それ以来ゴミの日のたびに、収集の人たちの有難さを思い返すのですが、
今日思い返してみれば、街のお店も、品薄になってたりもしたけど、
みな開いていて。
ちゃんとお店の人はみな、レジにいて。
みんな、そうやって社会を動かしていたんだよなー、と改めて思います。


今日はうるう日、いつもはない日です。
もう終わっちゃう時間にこんなこと言っても遅いですけど
(まかろんも今日忙しくてー。遅くなっちゃいました、ごめんなさいっ)
いつもはない日だから、いつもと違うことしてもいいんじゃないかな?
と思うのです。

ほんのちょっとだけ、全然関係ない人の幸せ、願ってみる。
いつもより余計に、ありがとう、思ってみる。

そんな気持ちを込めて。
本日の茶菓子をお送りいたします。

どうか今日おいで下さった皆さまに、天の祝福が満ちますように。


2012年2月29日ブログ直接投稿 「おまけの日」

人生 ちょっとのおまけが心楽しい
一たす一は二 みたいな
ギブアンドテイクは
分かりやすいけど
きちきち分かってばかりの人生じゃ
一と一たして 二にしかならない

そんなおまけの二月二十九日
四年に一度の閏年
始原の時からの法則とか
そんなご大層なもんでもない
ただの人間さまのご都合だけど
なんでもいいじゃん 笑っちゃお

世間さまは ビジネスビジネス
規則規律の いつもの平日
クールなスーツで身を固め
満員電車でえっちらおっちら
かしこまりましたと頭を下げる
お金の分だけ働きます

だけど 今日はおまけの閏日
勝手にいーじゃん 祝っちゃお
ご無理ごもっともと頭を下げて
心でこっそり おまけをつける
相手の幸せ願ってあげる
経理にだって バレないよ

四年に一度のおまけの日
神様くれたノベルティ
毎日サービスは ごめんだけど
たまには こんな日あってもいい
割り切れなさが 神様の計算
一たす一は三かもね

心でこっそり祝ってみよう
四年に一度のおまけの日
みんなで計算崩してみたら
一たす一は百になるかも
兆や垓を飛び越えて
目指すは不可思議 無量大数

そんなおまけの二月二十九日
時の狭間のはぐれ者
愚者は賢者に 賢者は愚者に
ちょっとのおまけで人生楽しい
一たす一を三にしよう
勝手にお祝い 二月二十九日


人気ブログランキング ← はい、おまけのクマちゃん♪
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「チェッカー」 (# 122)

2012-02-27 21:30:33 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。

明日吹く風が、あなたの心の枷を吹き飛ばしてくれますように。


2012年2月27日ブログ直接投稿 「チェッカー」

白と黒のチェッカー
世界は穫るか穫られるか
人智を尽くして競い合う
この世は大きなゲーム盤

ぶっ殺せ 奪いつくせ
そんなことして何になる?
次は自分の番かもよ
奪い奪われ 怯え惑う日々

奪い奪われ 実はルール通りって
盤上の駒は誰も知らない
無法の戦争やってるって
粋がったり怖がったり

かっ飛ばそう
プラスもマイナスもない
ゼロの磁場を求めて
走り抜けたい この盤上を

どこにでも行こう
何でもしよう
心の感じるままに
盤上のルールを蹴散らして

もうやめたって言えばいい
無視して盤から出ればいい
そしたら広い世界が待っている
何が幸せかなんて誰が決めた?
ハハッと笑って 蹴り飛ばそうよ

白も黒もない ゼロの安全地帯
ルール無用の無風地帯
ハハッと笑って 駆け抜ける
大きな盤の外にある
もっと大きな世界に向かって

奪い奪われ 怯え惑う
そんな
白と黒のルールを 
空の彼方に 蹴飛ばして



人気ブログランキング ← 無視してコタツの上で寝ればいい・・・

<店主の独り言> 今年は閏日がありますね! 29日、いらしてみれば、なにかあるかも・・・?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「イミのない意味」 (# 121)

2012-02-23 21:13:42 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。
今日は雨でしたけど、少し空気が和らいできましたね。
梅もふくらんできました。
先日は線路脇に、オオイヌノフグリが咲いてるのを見ました。

柔らかな雨が皆さまに届きますように。


2012年2月23日ブログ直接投稿 「イミのない意味」

人は退屈になると 
あらゆるモノに
イミを探して 探して
イミを見出すモノがなくなると
己の生にまで イミを探そうとする
ただ生まれて死んでく 
それだけのモノに

人は皆 イミあるものを
求めて 求めて
イミありそうなモノで
己の生を埋めようとする
ぽっかり空いた空白に
うろたえ 驚くばかり
空虚な自分を見ないフリして
次の何かに 慌てて手を伸ばす
眉間に皺寄せて 人生のイミ
なんて壮大な夢

花にイミがあるだろうか
風にイミがあるだろうか
降り注ぐ日差しに
流れる雨に
イミはあるだろうか

イミは全て ヒトの夢
夢に囚われ 浅瀬に溺れる
浅瀬に怯えることはない
空虚に怯えることはない
薄く虚しい空の向こうに
深くて広大な空がある

スナック菓子を詰め込むように
イミを身体に押し込む前に
花や風や日差しや雨に
広がる空を感じてみよう
きっと それが
本当の 
みんなが探し求めている 意味



人気ブログランキング ← ムムッ、クッキーのイミとは・・・?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「指先の温度」 (# 120)

2012-02-20 21:27:13 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。

前回の続きです。って何書いたんだっけ・・・。
そうそう、奇妙な館で怪物に襲われ続けた話ですね。
前回書いたように、何故か館から出ることなく、延々と歩き回っては、
どこから出るか分からない怪物に繰り返し追いかけられていたわけです。

ところが。
ある時、ふと気がつくと、まかろんは館の外に出ていました。
仲間たちもぞろぞろと外に出てきました。

そこは校庭のような、何も生えてない地面が、
ただどこまでも広がっている灰色の場所でした。

ただ地面がどこまでも広がっていて、後ろに建っている館以外は
何も見えないのですが、まかろんには
その敷地を突っ切っていくと門扉があり、それには鍵はかかっておらず、
その外に出るとどこにでも自由に歩いていけ、そして二度と怪物に出くわすこともない、
と何故か分かっているのです。

だけど。

まかろんは外に出るのがすごく怖かったのでした。

館に戻ればまた怪物に襲われる。
今度こそ追いつかれて殺されてしまうかもしれない。
だけど、外に出て自由にどこにでも行ける、となったら、
どこに行ったら良いか分からない。何をしたら良いのか分からない。
衣食住を賄える自信もない。

怖い。

だけど、中に戻るのも嫌だ。
どうしよう!?

後ろを振り返ると、仲間たちも同じことが分かっていて、
皆不安そうな顔をしていました。

どうしよう!?

と立ちすくんでいたら・・・

目が覚めました。


まあ、大方の予想通りのオチでしたね。でしょ?


これは寝ている間の夢だったわけですが、この続きを書くことができたら、
あるいはそんな必要はないのかもしれないのですが、
それでもこの続きを書き表すことができる自分になりたい、と
今のまかろんは思います。


ではお待たせしました、本日の茶菓子をどうぞお楽しみ下さい☆


2012年2月20日ブログ直接投稿 「指先の温度」

ひんやりした夜 風はぴゅうぴゅう
雨はしとしと 窓の外
だんだん冷えてく 湯上りの指
毛布もこもこ 優しい感触

今日はいったい 何しただろう
もこもこ毛布に甘えた指に
こっそり 小さく問いかける
今日一日のあれこれを
こなしてくれた君だけど
誰かの役に立ったのかい
自分のことだけでなかったかい

小さな指で 毎日あれこれ
小さなことしかやってない
誰のためにもならないような
そんな気分でいたけれど
そうして指に 聞いてみたら
案外 ちょこちょこ誰かのためを
生み出していたことが分かった

冷えてく指先 温めようと
も一度 指を働かし
温かなお茶 カップに作る
今日の最後のご奉公
じんわり伝わる指先の熱
毛布はふかふか 肌身に触れる

明日も小さな 誰かのため
きっと この指で生み出していくんだ
小さな指で すくえるだけの
きらきらふんわり温かい
誰かのためを できるだけ

温かなお茶と毛布に触れて
だんだん温まってく 指先の温度
明日も温かい 誰かのためを
この指先で生み出せるよう
今日も一日働いた 小さな指に
温かな熱 贈ろうと
小さなキスを指先に落とし
温かな想いにくるまれて
静かな眠りに身を委ねる


人気ブログランキング ← もうすぐひな祭りなんだけど、いつかおひな様の詩を創りたいなぁ・・・


※変更:2016年9月23日
この指で生み出せるよう → この指先で生み出せるよう

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「秘め事」 (# 119)

2012-02-16 21:40:54 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。
寒い上に天気もいまいちですが、皆さま、お元気にされていますか?
元気な方も、いまいちの方も、安らぎはすぐ向こうにあります。
それを信じて進んで下さいね。


さて。
今日はまかろんが先日体験したことをお話してみようと思います。
未熟者なので、どこまで書けるか不安ですが、
まあお付き合い下さい。


先日、ふと気づいたら大きな洋館の中にいたんですよ。
そりゃ大きくて、ヨーロッパの貴族の館、あんな感じです。

で、なぜかまかろんはその中を部屋から部屋へと
歩きまわっているんです。

そうしてますと後ろから音がして、西洋の鎧で全身固めた人だか何だかが
(顔もヘルメットかぶっていて、全く分かりません)、
猟銃を持って追いかけてくるんです! ヒエー!!

まかろんは逃げます。
すると小さな部屋に追い詰められて、その部屋には入ってきた扉の向かいに、木の扉がもう一つ、あるんです。

まかろんは必死にその扉を開けて、部屋から出ました。
するとその怪物はそれ以上追ってはきませんでした。

ところが、どういうわけか、まかろんはまた館の中を歩き回っています。
そしてまたある所まで来ると、怪物が追いかけてきます。
そしてまた同じ部屋に追い詰められ、扉を開けると
怪物は扉を超えては追ってはこないのでした。

ところが、またどういうわけか、まかろんは館の中を歩き回っています。
怪物に遭わないよう、じっとしていれば良いものを、
なぜか歩き回らなければいけないことになっているのです。

歩いていると、同じようにうろついている人たちに出会いました。
その人たちも、なぜか歩き回らなければならないことになっているのです。
まかろんはその人たちと友達になり、一緒に歩き回ることにしました。

すると、やはりどこかのポイントまで来ると怪物が襲ってきます。
でも、それがどこなのかは全く分かりません。
歩いているとどこかのポイントから怪物は追いかけ始め、
そして例の小部屋から出ると、それ以上は追ってこないことに
なっているようです。

まかろんと仲間たちは、何度も何度も怪物に追いかけられました。
扉はそのまま開くこともあれば、
うんと力を入れないと開けられないこともあり、
また鍵がかかっていて、その鍵の在処またはパスワードは、
扉の上に謎の形で書かれており、まかろんや仲間が必死になって謎を解き、やっとの思いで開けることもありました。

さらに一度などは、仲間たちと力を合わせて怪物の不意を突き、
猟銃を奪って撃ち倒したこともあったのです。

けれど、それでも怪物はほんの30秒ほどで起き上がり、襲ってきたので、
まかろんたちは、慌てて扉から逃げました。
怪物はまたしてもそれ以上は追ってきませんでした。


・・・あ、やっぱ一回じゃ書けなかったですね。
あまり一回の話が長いと何なので続きはまた来週書きます。すみません。
この話、つまんないよ、って方はどうぞ無視して、
茶菓子の方をお楽しみ下さい。

ではまた~。


2011年2月27日ついったー投稿 <変更>「秘め事」

永い夜が白み出し 
弱い朝の光が部屋を照らし始める
僕はまだ夜の中 
薄明かりにも気づかず うずくまる

その時 
地平線から躍り出た太陽が
カッと世界を照らし出し
白く全てを染め上げた

その白い闇の中 僕は見た
僕が君にと淹れたお茶を
目を細めてすする昨日の君を
昨日と同じ部屋 同じテーブルで
また今日も君は笑ってくれるだろうか
新しく始まる冷たく白い虚の中で
それは燐光を放ち
僕を明るく暖かく包み込んだ

その時 僕は思ったんだ
君を守って僕は生きるよ

いつもここから何かから
逃げ出したいと思ってた
半端者の僕だった
気持ちはカラカラ 空回り
息を切らしたハムスターの道化
そんな僕を厭わずに
君はいつでもここにいた

その小さな笑顔を守りたいと
言ったら 君は笑うかい
無理はしないでと笑うかい
そんな君だから好きなんだと
言ったら
君は困ったように笑うだろう

だからこれは僕の秘め事
君を守って僕は生きるよ
君を守って僕は生きるよ
冷たく白い闇の中
僕は独り そう思ったんだ



人気ブログランキング ← そろそろ梅がふくらんできています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする