田辺三菱製薬の子会社、メディカゴ社がカナダで開発中の新型コロナウイルスワクチンを早期に国内供給する方針であることが分かった。上野裕明社長が産経新聞のインタビューに答えた。カナダ子会社が開発中のワクチンは今月、カナダと米国で最終段階の治験(臨床試験)に入っている。9月までにカナダでの製造販売承認を取得し、その後、国内でも供給することを目指す。 また、上野社長は、2024年までに10億回分が製造できるよう、投資計画を進めていることも明らかにした。カナダ政府とは最大7600万回分の供給で合意しており、今年中の供給開始を目指す。
田辺三菱はタバコ属の葉から得られるウイルス様粒子によるインフルエンザワクチンを開発してきた。葉にウイルスの遺伝子情報を含む液体を染み込ませ、葉を育てる過程でワクチンのもとになる粒子(VLP)を培養して、刈り取った葉から抽出・精製してワクチンを作る。5~6週間という短期間で製造できるメリットがあるという。
田辺三菱はタバコ属の葉から得られるウイルス様粒子によるインフルエンザワクチンを開発してきた。葉にウイルスの遺伝子情報を含む液体を染み込ませ、葉を育てる過程でワクチンのもとになる粒子(VLP)を培養して、刈り取った葉から抽出・精製してワクチンを作る。5~6週間という短期間で製造できるメリットがあるという。