舞姫

ひぐらし日記

コロナ経口薬はメルク、ファイザー、ロシュと塩野義製薬

2021-10-22 | 日記
 米国のメルク、ファイザーとスイスのロシュ(中外製薬がライセンス契約を結び、日本で独占開発・販売)は、最終の治験を既に開始しており、塩野義よりも2~3カ月先行している。

 その主な理由は、他の感染症のために開発中だった薬を転用しているからだ。最も進んでいるとされるメルクの経口薬(モルヌピラビル)は、インフルエンザ治療薬として開発されていた。コロナウイルスが自身のRNAを覆製する際にエラーを生じさせることで、ウイルスの増殖を防ぐ仕組みだ。1日2回、5日間服用すると。

  10月1日にメルクが公表した治験結果によれば、患者の入院や死亡リスクを低下させる効果は約50%だ。デルタ株などの変異株に対しても有効だったという。軽症患者に対して既に投与されている抗体カクテル療法の70~80%の効果に比べれば低いものの、費用が3分の1程度に抑えられるメリットがある(1人分約700ドル)。胎児に対して先天的な奇形を誘発する可能性。
 ファイザーは塩野義と同じタイプで、SARS向けに開発していたものを改良したものだ。エイズ感染症に使われる抗ウイルス薬を併用。
 ロシュはC型肝炎の治療薬として開発されてきた飲み薬を転用している。米バイオ医薬品企業アテア と共同開発。 今、問題が出る。
 海外で開発が先行する飲み薬には、懸念される副作用があると。

 塩野義の場合は、「海外メーカーの治療薬と比べて、動物実験でのウイルス減少量は先行する3社と同等かそれ以上である」と。1日1回、5日間と服用頻度が少ないというメリットもあると。
 塩野義は国内中堅規模の製薬会社だ。だが、インフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」やHIV(エイズウイウル)治療薬「テビケイ」を開発した実績を持っている。その経験を武器に塩野義は「最短でも5年はかかる」とされる経口薬の化合物を約9カ月で特定するという快挙を成し遂げた。化学合成で製造できる飲み薬はワクチン製造とは異なり、既存の医薬品工場を転用することができ、早期の量産化が可能といわれていると。


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