先日、三郷公園のベンチで弁当を食べていると、
まず烏が樹上で「カアッ」と一声鳴いた。
どうやら弁当のおすそ分けがほしいようだ。
弁当のおかずには私の嫌いな「衣が9割の天麩羅」があったので、
それを投げたところ樹上から降りてきて食べた。
「もっと欲しい」という感じでこちらを見ていたので、
ベンチの下に転がっていた小さな石を投げたら、
悟ったらしく樹上に帰って行った。
が、そこに居座ってこちらを見ていた。
代わりにやってきたのがスズメ。
スズメにはタレでポロポロとなったご飯を投げてやったが、
私の足元から1m当たりに落ちたにもかかわらず数匹が近寄ってそれを食べていた。
飛んだ場所が私に近すぎるのでカラスは警戒して降りて来ない。
カラスは石を拾うゼスチャーだけで逃げるほど警戒心が強く、
人に近寄ってくる距離は2~3mが限界のようである。
で、
まず近寄ってきたカラスを撮ってみたが、
カラスの体に露出を合わせると回りの芝生が真っ白になり、
芝生に露出を合わせるとカラスは立体感の無い真っ黒な平面になる。
カラスの写真を撮るのは難しいが、
撮ったところで自慢できる鳥ではないので、
最近数を減らしているという「スズメ」を撮った。
川原などにいるスズメは、
人が10m以内に近づくと逃げてしまうほど警戒心が強いが(天敵が多い?)、
人里に住むスズメは、人と共生しているような面があり、
人の手の届くような自転車置場の屋根下に巣を作ることさえある(昨年当団地)のである。
下の写真は、昔(19年前)欧州を一人旅したときに、
ロンドンのケンジントン公園入口付近で見付けたスズメおじさんで、
スズメが「手乗り文鳥」状態だった。
最初はロンドンにも雀が居るのかぁと感心していたが、
「手乗雀」は珍しいので、
写真を撮ったりしながら様子を見ていると、
「あなたもどうぞ」といってスズメのえさを手のひらに載せてくれた。
するとスズメが私の手の上にやって来てその餌を食べた。
ハイドパークからウェストミンスター寺院に至る途中にある公園には
人に慣れた白鳥やリスがいるが、
5m程先にリスを見付けたので、手を振ってえさをやるまねをしたら、
なんと、ピョンピョンやって来て、
あっという間に足元からズボンを伝ってきて腕に飛び乗った。
あまりにも一瞬の出来事だったため慌てて手を下ろしたが、
私の行動にはリスもびっくりしたようで、
近くの木の上に逃げて行った。