春分は二十四節気のひとつであるが、
その前後の3日ずつの7日間を彼岸と言う。
で、・・・
彼岸について調べてみると、
「彼岸」とは、梵語の『波羅』の訳語であり、
波羅とは到彼岸の略で、生死流転に迷う此岸(現世)に対し、
煩悩の流れを超えた悟りの境地が彼岸であるという。
悟りの世界である彼岸を、
死後の安らかな世界である浄土と捉えることによって、
「亡くなった先祖に想いを馳せる」ために、
春秋の彼岸には「お墓参り」をすることが定着していったと言われています。
ということで、
朝から冷たい雨の降る寒い彼岸の入りだったが、
田舎まで墓参に行った。
巻頭の写真は、田舎の実家で咲き始めたばかりの梅の花。
「毎年よ彼岸の入に寒いのは」・・・・正岡子規
子規がまだ精力的に活動していた頃、
子規が母に「もうお彼岸だと言うのに寒いね」というと、
母が「毎年よ、彼岸の入に寒いのは」と答えた。
子規は母のその言葉がそのまま俳句になっていることに気付いて、
それを俳句とした。
口語調の珍しい句となっている。