昨日、月イチの短歌教室がありました。
今までの先生が8月に北海道で客死されて、皆が呆然として今後は
どうなるのかまるで親を失った幼子のように、ぼんやりしていました。
九月は、初めて互選会みたいな事をやり、20数首の中から私の一首が1位に
選んでいただきました。それはそれで良かったのですが、
やはり先生にビシリと言って頂かないと不安なものです。
そして
昨日、新しい先生が決まり、初めての教室が始まりました。
お元気なのが嬉しい。前の先生は体力が落ちていられたのですが
新しい上野春子先生は、講義の間じゅう立ちぱなしで板書も
じゃんじゃんされて当たり前と言えばそうかも知れませんが、
そんな事も嬉しかったです。
前の先生は、安永蕗子先生の弟子で、
今度の上野先生は石田比呂志先生の弟子だそうです。
安永、石田の巨匠お二人はすでに鬼籍に入っておられますが、
歌のことでは、作風が違うお互い譲らず相反するお二人はだったそうです。
こんな話が面白いのです。
そして相反する師匠の魂が私どもに、どう降りて来てどういう形に
現れるのかとっても楽しみになりました。
安永流は和歌の流れを受け継ぎ(私見ですが)いつも言われた事は
「詩情を大事にしなさい。気取って歌いなさい。恥ずかしがらないで」
これは私にとって、衝撃でした。
熊本弁で「ウストロか〜」という言葉があります。最近は死語ですが。
「こっぱずかしい〜」分かりますか?
飾る事が苦手な私は、気取る事は難しかった。
で、今回の石田流は、伝えて共感してもらう事が大切で、普段着の言葉で、
歌にあった表現が大切とのこと。
普段着の言葉というのが沁み入りました。
何だかたくさん表現できそう…
人は出会いだなぁと思います。ブログで出会い、フェイスブックで出会い、
現実での出会い。
細い蜘蛛の糸でもいいから、私に降りて来たものを掴んで、
それを楽しんでいきたいと思うのです。