一昨日と昨日巡ってきた旅先の思い出にいまだ浸っています。
白河小峰城の石垣は、東北地方では少ないタイプで、まさに城壁というスタイル。
東北地方は比較的平城(ひらじろ)が多く、曲輪があるのは中世からある山城(やまじろ)タイプ。
ここは総石垣造り(そういしがきづくり)で、比較的平らな土地に石垣を積んで高さを稼いでいるタイプ。
重機が無い時代に、人の手で作るのだから執念で作ったとしか言えないです。
東日本大地震ではこの石垣が崩れてしまったというけれど昨春、復旧完了。
これは白河小峰城の三重櫓(さんじゅうやぐら)の弾痕。
この城は、戊辰戦争の白河口の戦いで焼失したのですが、1991年木造再建されました。
建造に使われた木材は、松並稲荷山というこれまた戊辰戦争の激戦地から採取されたので、当時の弾痕がありました。
それがいくつもあって、その激戦ぶりが伺えます。
少なくとも1868年夏にその弾痕を受けても枯れなかった木材であり、弾を受けてから約120年も生き続けたことになります。
またいまはすべて取り外していますが、弾は120年もの間、生きた木材の中に留まっていました。
私も左足首にネジが1本入ったままなので、ちょっとしたシンパシーを感じました。
これはまだ崩れた石垣がある場所。
東日本大地震の復旧工事は終わっているとのことですが、正面側からは見えないところに重機と石がいくつもありました。
今回の旅行では、9年前に利用した宿泊施設(経営母体は変更)に再度宿泊しています。
それ以外では、MIFさんは初めて行った所ばかりだそうです。
私は、磐梯吾妻スカイラインと野口英世記念館は34年前、二本松城は30年前に行ったことがありました。
昔行ったから覚えているかと思ったら、意外と忘れていたり、また周辺は随分風景が変わっていたり、新鮮に感じることが多かったです。
今回のお土産。
塩と生七味です。
以前「ブラタモリ」を視聴したときに、山塩という温泉水を煮詰めてつくる塩の存在を知りました。
今まで、海水からつくる塩や岩塩は食べたことがありますが、山塩は初めてその存在を知り、気になっていました。
今回は、蔵王キツネ村が1番の目的でした。
でもキツネの換毛期を失念していたので、じつは毛並みの乱れが強くて…。
キツネにもいろいろな種類があるのには驚きました。
右奥にキツネの置物があって、同じ姿勢をしていました。
キツネそのものを初めて間近で見たので、水を飲んでいる姿さえかわいく思えました。
キツネが歩いている姿は、テレビ番組で見る姿と本当に一緒で、それにも感慨深く感じました。
キツネは全部で100頭以上いるそうです。
私の写真ではほんの一部だけですが、本当にそのくらいいました。
昔話では東西に関わらず、狡猾な描写が多いキツネですが見ているだけなら普通にカワイイ動物です。
なお、蔵王キツネ村はネットの評価は二極化しています。
「キツネは最高、スタッフは最悪」と評価されている施設なので、このブログ記事をお読みになって行ってみようと思われた方は、よくご自分でネットの評価をお読みになってからご判断ください。