十月九日六時に暮れます。
その前に吹きガラス雲師が仕事してたの見ました。本との吹きガラスとは違うのやけど。一日の太陽のチリチリ集まった地の熱気温を利用してな、それ使こて、雲を上手に吹き形にしよるのや。暮れて夜の街明かり映えてる雲を今日作ったのちがうかな。それももうもう1つスッキリせんこの湿度を十分に計算にいれての雲吹きや。まあずいぶんバカにされて三十五年ようしよった。ほかのモンは毎年通りと秋の乾いて空気とでしかというのでやっとったからな。どれもこれも雲滓にキャラメルのクチャクチャに丸められた包装紙みたいなもんしかできんのや。