人類の歴史から学ぶ

人類の歴史は、ある意味、対立と衝突の歴史です

その原因は他者を尊重しないということにあります


他者を理解する


つまり他者には他者の時間と空間があるということ

他者には他者の価値観があるということ



それを理解し実行に移した人物

13世紀　

神聖ローマ皇帝　フリードリヒ2世


十字軍が聖地エルサレムをめぐってイスラムの人々と争っていた時代
彼は地中海のシチリアに生まれる
当時のシチリアは異文化の交流が盛んだった
彼はキリスト教徒だったが、幼い頃からイスラムの文化に触れ、その高度な文化に感銘を受けていた
その彼が神聖ローマ皇帝に任命されたのです
彼は葛藤します
なぜなら彼が率いる十字軍がイスラムの人々と戦わなければならなくなったからです
戦いを避けたい彼はイスラムのアイユーブ王朝の君主アル・カーミルと交渉をした
彼はエルサレムを引き渡して欲しい
キリスト教徒たちに対して面目が立たないのだと
当然アル・カーミルも難色を示した
彼もイスラム教徒たちに配慮しなければならない
二人は互いの立場を理解し平和に解決する道を探った
そして休戦協定を結んだ
第一条
エルサレムは神聖ローマ皇帝が統治する
第二条
神殿の丘はイスラムの法に基づきイスラム教徒が管理する

つまりエルサレムを共に管理しようと

第八条
キリスト教徒がこの休戦協定に反した場合
神聖ローマ皇帝はイスラム王朝の君主を守る


キリスト教もイスラム教も共に一つの神から生まれている
彼らは互いの立場を理解し、共に管理していくことを誓ったのです



しかし残念ながら、この時代では、これは評価されず、この休戦協定は10年しか続かなかった
だが今の私たちには彼らから学ぶべきことがあるのではないのでしょうか
他者の立場を理解し争いを避け、粘り強く結論を探る
そのためには他者の異質な文化や価値観を理解し尊重し合うことが必要なのだということ

それをフリードリヒ2世は教えてくれているのです

時代は動いています

当時は非難され受け入れられなかった考え

でも時代は動いています


互いの立場や考えを尊重し合う

そんな時代に私たちがしていかなければならないのではないのでしょうか


フリードリヒの勇気を

互いの立場を理解し

粘り強く解決していく勇気を

全ての人に、そんな勇気を



(○´∀｀○)



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