私は宝塚歌劇が大好き
そして歴史も大好き
特に古代ローマの歴史がお気に入り
そして今回、花組で古代ローマの最も有名なお話
カエサルの死から、その養子オクタビィウスへ
壮大な歴史の転換点を田渕先生の作.演出で
古代ローマの長い長い内乱の時期に終止符を打った
ガイウス.オクタビィウス
彼は戦いを好まず理性的な戦略を持って
ローマを治めようとした
世間体に縛られず混迷のローマを導いた
その偉大な人物の若き日を演じるのが
花組の柚香光
田渕先生いわく
どんな状況でも理想に向かって歩み続ける孤高のトップスター
そんな彼女のイメージと想像するアウグストゥス帝の
精神世界を重ね本作品を描くに至ったと
どんな事があっても理想に邁進したオクタビィウス
後にアウグストゥス尊厳者という称号を得る
そんな世相の価値観を超越した英雄像が
孤高のトップスター柚香光と重なる
そしてオクタビィウスが古代の伝承によると
生涯にわたって容姿には気品があり
まれなる美男子であり人目を惹いた
いわゆるイケメン
そんなオクタビィウスと柚香光の姿が重なる
オクタビィウスを演じる柚香光が美しい
そしてオクタビィウスの親友アグリッパを水美舞斗
カエサルの政敵となり命を奪われたポンペイウスの
娘を今回で退団となる華優希が演じる
そしてクレオパトラを愛してしまうアントニウスを
今回で退団となる瀬戸かずやが演じる
そしてクレオパトラを凪七瑠海
カエサルを暗殺することになるブルートゥスを
永久輝せあが演じる
宝塚歌劇は出演者それぞれに皆が美しい
演者としてのバックボーンをしっかり抱えながら
それでも宝塚歌劇は美しい
残虐な戦いのシーンも暗殺のシーンも
それでも宝塚で演じると全てが美しい
今回も複雑な感情と歴史が交錯する舞台だ
それでも、やっぱり宝塚の舞台は美しい