扇子 京の涼やかな風

飛鳥時代(600年代)　
中国から、うちわが伝わった

もちろん使用は宮中で

当時は威厳を保つため
うちわで顔を隠す翳しとして

悪気を祓うおまじない

虫を払うため
この虫を打つが打ち羽
つまり、うちわの語源に



平安時代(900年代)
遣唐使の廃止により
日本独自の王朝文化が花開く

京の宮中で生まれた美しい扇
扇子の原型、檜扇は木簡を使って
作られ日本で考案されたもの

平安時代中期には紙の扇子が

当時は貴族や公家の装飾品

庶民が扇子を使うのは
室町時代になってから




うちわを改良し折りたためるように

当初は神事や儀式に

そして当時は上流階級のもの

だが次第に舞踊や演習用や茶道に


そして、いつしか庶民の手に


扇子は凉のためだけではなく
格式のある時にも年中使う
艶やかな舞にも使われる

扇子は上品で格式が高い


反対にうちわは現在は庶民的

戦いの折りには軍配として
また家臣への褒美にも


京都にうちわが伝わったのは14世紀頃


後から付けられる挿し絵が素敵

夏のゆかたによく似合う

だが凉を取るだけではなく火興しにも

今でも台所で活躍する時がある



今年は扇子やうちわをもっと優雅に

香りを楽しむ白檀扇は高価だから


好きな香りをほんの一滴

暑い暑い夏の夜に

あなたの周りに素敵な香り

汗ばんだ肌を軽くしてくれる

あなたの周囲にも、おすそ分け



今や扇子やうちわは日本の風物詩


今年も涼やかな風を運んでくれる



(○´∀｀○)



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