宙組『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~』
原作イアン・フレミング「007/カジノ・ロワイヤル」
脚本・演出 小池修一郎
1968年冷戦の時代
イギリスが誇る秘密情報部「M16」の秘密情報部員
ジェームズ・ボンドにソ連のスパイのル・シッフルを倒すように命令が下る
華麗なるカジノを舞台に繰り広げられる陰謀と策略
映画は言わずと知れたスパイ映画の王道
大人の男のカッコよさやスタイリッシュさを
男の色気を存分に発揮できる真風涼帆が演じる
そしてアクションはやはり、そこは宝塚
前作のハイ&ローのように曲の中でナンバーとして描かれる
そこが宝塚歌劇のいい所
戦いの残酷なシーンや惨いシーンも曲の中でジェンヌ達が美しく歌い踊る事で観る者の想像を駆り立てる
だから宝塚歌劇の舞台はどうしたってオシャレで美しい
ただただ観劇した後には爽快感が全身を覆う
そして潤花が演じるデルフィーヌは小池先生が作り出すオリジナル
ロマノフ王朝の末裔の彼女がストーリーの中でどのように成長して行くのか
そのデルフィーヌの恋人ミシェルを桜木みなとが演じる
彼は冷戦下で学生運動を行なう過激派のリーダー
でもリーダーのはずなのに少し頼りなく情けない
彼の場面には心がなごみ笑える場面も
そして次期トップの芹香斗亜
悪役のル・シッフルを演じる
が彼も完全無敵な悪役ではなく
どこか憎めないキャラクター
冷戦という時代背景だがどこかコミカルで愉快
ゆりかさん演じるボンドはあくまでスタイリッシュでカッコいい
しかしボンドを取り巻くキャラクターはどこかかわいい
そこがこの宝塚歌劇版007の面白さ
彼らは皆大真面目に事をなそうとしている
それが又おもしろい
そんな舞台の中でもボンド役のゆりかさんはあくまでスタイリッシュでカッコいい
ゆりかさんが動くと何とも言えない色気
ゆりかさんが腕を動かしただけで色気
ゆりかさんが脚を動かしただけで色気
何とも言えない色気がどこかしこと漂う
その色気をもう宝塚歌劇の舞台で観れないと想うと残念しきり
宙組の美しい皆様素晴らしい舞台を
ありがとうございます
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