とある日

大道芸、喫茶店、蝋梅、街歩き、映画、京都など。

アイアムアコメディアン

2024-11-30 17:46:01 | 映画
2024/11/25 文芸坐
ツイッターでフォローしている方が観に行って泣いてしまった、と感想を呟いていた。
そう言えばウーマンラッシュアワーさん好きなのだけど、テレビに出ない(出られない?)人になっていた。
好きと言ってもフォローしてる訳でもなく、新年の爆笑ヒットパレードを見る程度。それもいつの間にか見かけなくなって、
今は年に一度ザマンザイに出てるらしい。



最終日の上映。
人もそれ程多く入ってなかった。。。
私は珍しくラストでは泣かなかったけれども、面白かった。村本さんの顔が今も頭に浮かんでしまう。

タブーと言われる事柄が世の中には有るけれど、臆することなく渦中の人の中に入り込んで、会話をガンガンしていく。
映画の前半に在日の方達と語るシーンに大道芸人ちゃんへんさんがかなり映っていて、話してるシーンも割りと長かった。
偏見とか民族問題とか歴史とか、難しい事ばかりだけれども、身近な人との接し方を考えてしまう。
社会問題を切り込んで、面白く話す術が凄いし、貴重だ。
コメディがいい。
コメディが溢れて欲しい。
いろんな問題を知ることは胸が痛むけれども。

ジムジャームッシュ

2021-08-10 19:35:45 | 映画
2021.7.14
パターソン(有楽町)
2021.7.16
コーヒー&シガレッツ(新宿)
1300円の均一料金に惹かれて、見に行った。
その昔、ストレンジャーザンパラダイスを封切り当時に見て、ナイトオンザプラネットも見に行った。
当時はジャームッシュの映画を見ることが、ちょっとおしゃれな、今で言うとサブカルな感じがしたけれど、当時は特に衝撃も受けず、さらりと流れていった。
永瀬正敏が好きだったし。









今回は春先に友達と詩の話をした時にロンパジェットの話題になって、パターソンに結び付いた。
そういえば公開当時に王様のブランチの映画紹介をちょうど見ていた。
それで凄く見たいと思ったんだった。
行かないと。

映画は一週間の繰り返されるルーティンが淡々と綴られて行く。
詩なのか、散文なのか、でも自然に入ってくる文章。
自分も何かを書きたい気持ちになる。
こういった電子ではなく、ノートとペンで。

映画を見ているうちに繰り返しが心地良くなってきて、終わるのが淋しくなった。
突然の永瀬正敏はなんだか不思議だったけど。

池袋でまた始まるので、また見に行こうか迷っている。



映画館へ

2021-06-13 23:04:26 | 映画
最近、大道芸好きの友達に会うと配信やツイキャスについての話題が必ず出る。
私はほぼ見ない。
Wi-Fi環境がないせいもあるし、ナマにこだわりがある。
せめてテレビで見られる環境が整っていれば、大きい画面ならば見たい気もする。
スマホで見るにはもう目が弱っている(老眼)し。

映画も映画館で見たい。
大きな画面で集中して見たい。
浸りたい。

今月から都内も映画館が再開されて、家族と見に行ってきた。
内容は何も残らない娯楽作品だったけれど、新しい映画館は居心地がよかった。
味を占めて、翌週のレディースデーにまた映画館へ。
パフォーマーのチャタさんが、その映画についてツイートされていたので、気になっていた。
期待か大きかったせいか、ファンタジーな部分がしっくり来なかった。
でも、ふとした瞬間に今もいろんな場面が頭に浮かんでしまう。

映画館で見かけたかわいいやつ。

映画館には申し訳ないけれど、隣が空いているって凄く快適。
今のうちにもっといろいろ見たいなぁ。



この道 2019.2.6

2019-02-14 09:01:31 | 映画
小学生だった頃に担任の先生がこの道を歌ってくれました。
カラタチの花も。
教科書に出てきたのか、先生が好きだったのか全く覚えてないけれど、結構忘れてしまった中で、この道は一番頭に残っていました。

いつものように節約しているのか、無駄に歩いているのかわからなくなるほど疲れて歩いていた時に、この道が頭に流れました。
歌詞がとても少なくて短いのになんて心に響くのだろうと泣きたくなりました。(年のせい)
早速 北原白秋の詩集を買いました。

そんなことがあってしばらくして、ジュンク堂でこの映画のポスターを目にしました。
「はっ!!!」「見なければ」
ネットで上映館を調べたらどこも1月で終了しており、二館だけが木曜日まで。
お台場は夜に一回、豊洲は早朝に一回。

雨の日、水曜日に豊洲へ。

15分前。一番奥の12番シアターはひと気がなく、静かでした。
    
派手さもなく、それほど抑揚もなくいい映画でした。
北原白秋のイメージは変わったけれど(3回結婚している)私だったらもっともっと詩的に撮りたいなぁと思いつつ、二人が歩く山道の風景は何てことなくていいのかもしれなかったです。
大森南朋といえば「ハゲタカ」のイメージだったけれど、丸くなっていいおっさんになった感じがしました。
いろんな有名な人物が出て来て、少しの出番とは言え、いい役者さん揃いでした。
一番素敵だったのは、与謝野晶子を演じた羽田美智子さん。かっこいい。
あと、流れてきた音楽。
「曼殊沙華」も良かった。
少ない単語や響き、それこそ「リズム」で言葉は気持ちに入り込んで不思議なものです。

ポツポツだった雨が強風と共に本降りになっていました。
 
濡れながら、銀座までまた歩くのでした。

この世界の片隅に

2016-12-30 22:38:39 | 映画
シンゴジラ以降に久しぶりに見に行った映画なのに感想を書くのを引き延ばしてきた。
公開後すぐにun-paさんがTwitterで絶賛されており、必ずや行こうと思ったのです。
私の母は広島出身で黒い雨の体験者でもあり、親戚も広島に居るので、小さい頃から広島に何度となく行っていた。
小学生の時に平和記念資料館に連れていかれ、強烈な衝撃を受けた。
見ないでいいのならばとできれば避けて通りたいような忘れたい思いもあった。
でも、それは忘れてはならない現実だった。
繰り返すようなことがあっては決してならない。
絶対に。絶対に。

ただ、映画の印象ですが、今もきっとTwitterでは絶賛の嵐なのでしょうが、ピンと来なかった。
映画の後半は確かに涙が止まらず、しばらく赤みが引かなかった。
でも、どうも気が散ってしまう。ストレートに入ってこない。
そこが、深刻にしないのがあの映画のよさなのだろうけれども、他の人がいつまでも引きずる熱情は沸いて来なかった。
やはり緩慢な頭を持つ私だけなのかもしれないけれど、最近になって何故私が絶賛する人たちの仲間に入れないのかと思った時、
あの映画の少しエロいところが引っかかるのかもと気付いた。
やわらかい画風と言い、傘の話とか、再会した人との夜とか、そっちがやけに頭に残っちゃって。
きっと私だけですね。
さりげなく淡々とと言いながらも、戦争が始まってからの生活や深刻さは伝わる描写なのに、何故なんだろう。


近年一番泣いてどうしようもなかったのは、今はなきシネパトスで見た「3丁目の夕日」だった。
目が赤みどころではなく、赤くて赤くて立ち直れなかった。
今も土手で夕焼けを見るシーンなんか思い出したらどうしようもない。
あの家族みたいにニコニコ眺めてなんていられない。
夕焼けなんて人生の終盤のお知らせみたいなもんに見えてしまう。
人情やら家族の暖かさや近所の人たちとの一体感とかベタだけれど、遠く記憶にある懐かしい感情がよみがえる。
はかなさをそこに感じてしまう。
て話がそれてしまうばかりだけれど、世界の片隅にを見て、他の映画を思い出す私でありました。