「依存」と言うと何を思い浮かべるだろうか

薬物依存 アルコール依存 ギャンブル依存…
或いは宗教への依存などがある。
その他買い物やストーカーなどもそうだろう
そして気づいていない人が多い依存に「子供への依存」がある。
自分の思い通りにさせようとしている、つまり「過干渉」と言われている人達だ。
過干渉と過保護は全然違う。
児童精神科医の佐々木正美先生は、「児童精神科に来る親の全てが過干渉の親です。過保護の親は1人もいません」と話す。
「過干渉」と「過保護」の違いがわかるだろうか…
簡単に言うと
子供を振り回す親が過干渉で、
子供に振り回される親が過保護です。
過干渉の親…
自分の欲求を満たすために子供を振り回し、
「私は塾の送り迎えも頑張っているし、キャラ弁だって作っている」
「自分でやりたいと言い出したのだから最後までやらせないと、途中で諦める子になってしまう」と叫ぶ
子供が本当に望んでいることかを、考えなければいけない。
子供は無条件に母親のことが大好きです。
お母さんの喜ぶ顔を見るために頑張ります。
親に気を使って顔色を伺っているのかもしれませんよ
キャラ弁は残しても怒りませんか?
塾は本人がヤル気になって自ら進んで行きたがっていますか?
水泳や野球やピアノを「やめたい」と言わせないようにしていませんか?
もしかしたら「学校」も本当は行きたくないけれど、親の安心のために行っているのかもしれません。
過干渉の母親たちは言う
こんなに「頑張っている」と…
それ…子供への依存ですよ
子供の頃に親に振り回され、甘えた経験の薄い大人は、自身の親への甘えを我が子に向けていることに気づかねばならない。
そうです
全ての「依存」は、幼少期に親に充分「甘える」ことが出来なかった人が、大人になって甘える母親の代わりを探し「依存」するのです。
しかしその甘えは、決して満たされるものではなく、どんなに買い物をしても、どんなに子供が頑張っても、どんなに薬をやめようとしても、次は…次は…と終わることはなく、本人も周りも傷ついていくのです。
充分に甘えて、ワガママをきいてもらい、八つ当たりをしたって受け止めてくれるお母さんに育てられた子は、「依存症」にはなりません。
そして寂しいくらい早く自立してしまいます。
(自立とは洗濯や掃除やお給料をもらうことではありません。苦しいことや悲しいことを乗り越え、楽しみや喜びを共に分かち合える仲間に恵まれながら、人生の目標と社会の役割を全うする力のことをいいます)
これは乳児院や孤児院で育った子と比べると明らかなのです。
子供を依存症にしないためには、子供に振り回され、甘えを全て受け入れるだけ。
これだけで子供は強く大きくなれるのだ。
