「クソババア」

子供にこう言われたら子育て成功と思っていい
と、誰かが言っていた。
全面的に賛成する訳では無いが、わかる気もする。
なぜなら
虐待を受けている子供は、絶対に言わないセリフだからだ。
なぜだか分かりますか?
「クソババア」などと言ったら本当に嫌われてしまうかもしれない…という恐怖があるからです。
そうですよ
「クソババア」と言えるのは、「絶対にお母さんは自分のことを嫌いにならない」という自信があるから言えるのです。
だから「クソババア」と言われた時には「よし!私の愛情は伝わっている」と思っていい。
しかしこれは学童期までだと思っている。
だから全面的に賛成は出来ない…と、表現しました。
なぜなら、学童期までの子供は「無条件にお母さんが大好き」だからです。
どんなお母さんでも、子供はお母さんのことが大好きです。
料理が下手でも
片付けが出来なくても
口うるさくても
叩いても
しかし、大好きなお母さんに、ずっと拒否をされていたら(つまり「もっとこうしなさい」「なぜ出来ないの?」…)などと、ありのままの自分をずっと受け入れてもらえなかったら
「お母さんが嫌いになる」のです。
それが15歳以降に出る「クソババア」です。
(なぜ「15歳」と区切ったかというと、長くなるので次回にする)
小学生の時に「クソババア」と言えた子は、思春期以降に母親に向かって「クソババア」とは言わないだろう…
なぜなら、そこに「母親の愛情」が確認できるからだ。
さて、
私は子供の頃、母親が怖くて、とてもとても「クソババア」などとは言えなかった。
そして中学に上がり言いましたよ「クソババア」
親が大嫌いで、早く家を出たかったあの頃…
母親は言う「あの頃が1番辛かった」と
私は反抗して髪を染め、タバコを吸って、万引きし、担任教師に意地悪を繰り返した。
母親が「辛かった」と言った時、私は思った。
「私はもっとずっとずっと辛かった」と
そして「今も心の弱さを抱えながら生きている」と
私は親を反面教師にして子育てをしている。
甘やかし、なんでも言うことをきいてやり、欲しがるものは買ってやる。暴言を叱ることも無い。
そうです
「そんなことをしていたらとんでもない大人になる」と、世間で言われるような子育てです。
今、高校生になった長男をみて思う。
私の子育ては間違いではなかった、と。
人が好きで、色んなことに挑戦し、いつもイキイキしている。
真面目で優しい好青年です。
私のような辛くて弱い人生は、決して我が子には歩ませない。
