兄弟喧嘩はジャッジをつけてはいけないスポーツです。
お兄ちゃんにはお兄ちゃんの日頃溜まっているものがあり、○○をきっかけに怒っているだけで、ちゃんと手加減もしている。
だから今起きたことだけで親が裁いてはいけないのです。
細かく両者から話を聞いて、丁寧に「あなたのコレコレがいけない」「そしてあなたの○○もいけない」などと話したところで、子供はそんな解説は望んでいない。
兄弟喧嘩は素晴らしい✨
「ごめんね」を言わずに元通りになれる唯一の関係だ。
そして、ここまでやったら痛い、これをやったら泣く…を小さいうちに体感し、お友達との関係で、これらの加減が出来るようになるのだ。
だいたい叱られるのは「お兄ちゃん」と相場が決まっている。
お兄ちゃんにしてみれば、ずっとお母さんを1人で独占していたのに、突然現れお母さんを横取りする弟の存在は、それだけで煩わしいものだ。
弟や妹が生まれた時がポイントで、お兄ちゃん…あるいはお姉ちゃんを優先して
「まずはお姉ちゃんから」「お兄ちゃんが先よ」と、オッパイをあげる時すら「お兄ちゃんが先に飲むかい?」くらい聞いてあげると
「僕はお兄ちゃんだからいいや」と弟に譲ったりします。
早いうちにお兄ちゃんやお姉ちゃんを先ずは優先して、弟や妹は後回しにしながら上手に育てたお母さんは、兄弟喧嘩であまり苦労はしていない。
「あなたはお兄ちゃんなんだから」とか「お姉ちゃんなんだから」…と、我慢をさせたり、譲らせたりしていると、兄姉の不満と弟妹への嫉妬が蓄積されていくわけです。
素敵な絵本も紹介させて下さい。
もし機会があったら是非手に取られて開いてみてください。
喧嘩がエスカレートして手が出始めたら、試合終了。
ジャッジを付けずに「はい終わり❗️」と、デザートの時間にすればいいのです。
そして「お兄ちゃんがこんなことをした」「弟がこんなことをした」と言ってきたら
「そうかそうか悔しかったね」とただ聞いてやればいいのです。
アドバイスや仕返しや罰はいりません。
そうしているうち中学に上がる頃にはいつの間にか仲良くなって、お互い頼り頼られる関係になると断言する。
沢山ぶつかり稽古をした兄弟は、お互いを健闘しあい、スポーツマンシップに則り、社会に出たその後は、素晴らしい人間関係を築くことが出来るのだ。
東京オリンピックを記念して