時間の「後どのくらい」をみんな何となく体で感じている。


そして、歯磨きには大体何分かかって、シャワーは何分…8時に出るには、何時に起きて支度をすれば間に合うか
これを何となく計算してコーヒーを飲みながらチャッチャと済ませるのだ。
はい✋これ自閉スペクトラム症の人には出来ません。
なぜって??
時間は目で見えないからです。
次にこれをしなさい。
終わったら次はこれをしなさい。
と、一つ一つ終わらせていかなければならない。
誰かが一緒に住んでいれば、声をかけてくれるので、8時に出かけられるかもしれないが、誰もいなければ、歯も磨かず、髪もボサボサのまま出かけなければならない。
そして朝弱い人が多いので、遅刻の常習犯となってしまう。
さらに夢中になると何時間でも没頭してしまうので、ハマったゲームなどがあれば空が明るくなっても気が付かない。
そのまま寝ずに大学へ行ったりする。
ではどうすればいいか
時間を見えるようにすればいいのです。

このようなタイムタイマーアプリが、無料で沢山ダウンロード出来る。
また、スケジュールを視覚的に教えてくれるアプリも様々だ。
「視覚支援」などをキーワードに検索すると沢山出てくるので、自分に合うものを探してもらいたい。
今は誰でもスマートフォンを持っている。
自閉スペクトラム症にとってこんなに便利なアイテムは他にない。
少しずつスケジュールを自己管理出来るように様々なアプリを組み合わせて使いこなして頂きたい。
彼らは決して「怠けている」わけでも「わざと」でもない。
そして自然に身につくものでもないことを皆さんに知っていただきたい。
遅刻したことを叱るのではなく、どうすれば自己管理出来るのか、知恵を下さい。
