Fukumaru野鳥観察日記

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オオノスリ幼鳥淡色型2021/01/11

2021-01-12 18:27:00 | ノンジャンル
1月8日知人からラインで送られてきた写真に「ケアシですか?」画像を見て「はい、ケアシです。」と返信、数日後知人に見せたところ「違うオオノスリやろ」との答えが返ってきました。私の考えを話してケアシに落ち着いたのですが、その後どんどん写真が送られてきて頭がパニックに(笑)1月11日自分の目で確かめたいと出かけてきました。短い時間しか姿を見る事出来ませんでしたが、それでも気になる個所を何とか撮影する事が出来て幸いでした。

一番気になったところは尾羽と個体の大きさでした。尾羽は後ろ向きに飛んだ時何とか撮影、大きさの比較にトビと一緒の写真が撮れて良かった。

ネットで海外の画像{Upland Buzzard}を検索していると同じような尾羽を持った個体の写真が出てきました。それを基に自分で撮った写真と比較検討してオオノスリとしました。

図鑑では
跗蹠の一部(上半部前面)に暗褐色の羽毛が生えている。しかし、羽毛が長いので跗蹠全体に羽毛が生えているように見えることがある。跗蹠を後部から見ると黄色の跗蹠が見える事が多い。


画像左端が今回観察された個体、尾羽に褐色の側縁が見られ横帯が3本確認できるが画像中央オオノスリ幼鳥のそれとは大きく違って見える。画像中央の個体は10年ほど前に島根で撮影したオオノスリ幼鳥、画像右端は愛媛で撮影したケアシノスリ幼鳥、尾羽の違いが良く分かると思います。画像左端の個体と画像中央のオオノスリ幼鳥は、脇から脛、跗蹠にかけて褐色の羽毛で覆われているが画像右端のケアシノスリ幼鳥は、脇から腹にかけて繋がって見える。個体差はあると思うがオオノスリとの違いが分かると思います。左端の個体とオオノスリの尾羽は全然違って見えて最初ケアシノスリと思ったが尾羽を撮影して細部を確認できて良かった。

図鑑では
幼鳥は風切が均一で翼後縁の横帯が不明瞭


大きさの比較対象にトビと一緒のカットを何とか撮影、グリッドを表示するも向きが悪く見辛いので画像をトリミング回転してグリッドを表示しました。グリッドのマス目を読んで頂ければ左側の個体が大きいと分かります。


トビTL♂58cm/♀68cm ケアシノスリTL53?1cm オオノスリTL61?2cm 左側≒11マス トビ≒10マス   
トビ♂0.58/10=0.058 0.058*11=0.638=オオノスリ幼鳥♂ 


図鑑では幼鳥の尾羽はバフ白色で暗褐色の側縁があり、暗褐色の横帯が7本から10本くらいある。遠目には一様な淡褐色に見える、と書いてある。

右側尾羽最外側の羽軸に沿った褐色の側縁に横帯が出始めているのが分かります。4本目5本目の横帯は僅かですが確認する事が出来ました。その上も褐色の側縁に黒みがかった斑が見られます。横帯が現れつつあるようです。


以上の事からオオノスリ幼鳥淡色型としました。

※引用 文一総合出版 図鑑日本のワシタカ類、比べて識別野鳥図鑑 米持千里氏のblog2015他web data


※ 独断と偏見での識別故、間違い等々あると思います。ご意見ご感想を宜しくお願い致します。