多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

3.11と『日本と原発 4年後』

2016-03-12 21:51:13 | 日々のこと
3月11日14時46分、京王線の電車が「震災訓練を行います」という事前アナウンスとともに、線路上で緊急停車しました。

私は、その訓練?のおかげで「忘れることなく」黙祷することができました。目を閉じると、当時テレビから流れていた津波の映像が蘇り、身震いするような感覚に。緊急停車の真の意図はわかりませんが、私は京王電鉄のこの取り組みを素晴らしいと思いました。

その夜、町田市民フォーラムであった『日本と原発 4年後』の上映会へ(原発事故を考える町田市民の会主催)。

同映画は、原発の「真実を伝える」同名映画の続編で、原発訴訟の第一人者・河合弘之弁護士が監督。地震大国に54基の原発がひしめく日本の現実とリスク、電力会社を中心に政・官・財・学が結びつく「原子力ムラ」の存在とそれが日本経済の約6割を握る事実…などに加えて、今回は、「テロと原発の問題」「原発推進派」の言い分なども取り入れ、「日本の原発のすべての論点を論じつくした」(河合弁護士)作品。

4年を経てもなお、放射能の恐怖におびえながら暮らす福島の人たちや有識者の取材を交えながら、図解やグラフを用いての解説は論理的で、一作目同様に大変わかりやすいものでした。

9日、大津地裁で出された高浜原発3、4号機の運転停止を命じる仮処分決定。河合弁護士は「福島原発事故の恐怖を思い出しそれを直視することから法律論を展開している」(町田市民の会筆記)と評価。「あのような国を亡ぼすかもしれない危険性を絶対に忘れてはいけない」と映画の中で締めくくられていたのが、強く心に残りました。


映画『日本と原発』公式サイトは、こちらへ
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