14日、仕事の下見で山梨中部/茅ヶ岳(かやがたけ・1703.6m)を訪れました。
山梨県北杜市・甲斐市。
八ヶ岳の南東に位置し、広く裾野を引く優美な姿が「ニセ八ッ」と呼ばれるほど八ヶ岳のそれとよく似ています。しかし、「新日本山岳誌」(日本山岳会編著)によると、山群としては富士火山帯に属するコニーデ型(同じ噴火口から繰り返し噴火してできた円錐形に近い)火山。安山岩類に覆われた一帯は水に乏しく開拓が遅れる一方で、豊かな草原を擁する山麓の「穂坂の牧」などは、甲斐の代表的な馬の産地だったそうです。
そして茅ヶ岳といえば、「日本百名山」の著者・深田久弥氏の逝去地であることは、登山界ではあまりにも有名。氏が「姿が美しく、品格のある山」と評したこの山は、女性的な山容と明るい森林(もり)が、訪れる人を包み込んでくれる秀峰でした。
今回は、5月の雲取ガイド山行に参加してくれたTさん、そしてお馴染みのNさんが同行。
・天候/晴れ後曇り
・行程/(中央道・八王子IC~車~韮崎IC~)深田記念公園P9:00/9:30-女岩10:55/11:05-茅ヶ岳12:15/13:40-尾根道-深田記念公園P15:25(~車~JR韮崎駅~清里)
登山口の深田記念公園駐車場(標高940m=国土地理院地形図より、以下同)。
好天に誘われて車が多い。大型バスも。気温16℃。
足元でさっそく…
秋の花、ゲンノショウコ(フウロソウ科)が可憐。
下痢止めの民間薬として有名で、飲むとすぐに薬効がある「現の証拠」が名の由来。東日本で白色、西日本は紅紫色、中部地方ではその両方の花色を見ることができる、興味深い種類です。
アカマツにクリ・コナラ類が混在する、明るい森林が気持ちいい。
女岩(1320m)。ここから…
急坂に。しかし、ミズナラや各種カエデなど日差し注ぐ広葉樹林がやはり快適で、助けられます。
ヤマブドウ(山葡萄/ブドウ科)の紅葉と美味しい果実も。(笑)
そして…
標高1580m、ここが深田久弥氏終焉の地。
氏は1971年3月21日、友人と登山中に脳出血のため突然倒れ、この場所で亡くなられたそうです。頂上まで20分余り。氏にとって茅ヶ岳は、いつかは登りたい「宿題の山」「非流行の山」(同山岳誌)でした。合掌。
ここから木の間越し、北東方向に…
奥秩父の盟主・金峰山(きんぷさん・2595m=真ん中やや上)を望むことができました。
茅ヶ岳山頂。17℃。
西に…
氏が「日本百名山」の中で「日本アルプスで一番代表的なピラミッド」と称した甲斐駒ケ岳(かいこまがたけ・2967m=真ん中上) 。南には…
富士山。
北は八ヶ岳…360度の展望が広がっていました。
頂上周辺では…
ホツツジ(穂躑躅/ツツジ科)は果実になり、紅葉鮮やか。
真っ赤になったアキアカネ(秋茜/トンボ科)も乱舞していました。
西側の尾根道を下山。
登山口近くの深田記念公園へ。氏の人柄を思わせる簡素な作りが好印象。北を振り返ると…
茅ヶ岳が、美しい姿を見せていました。
深田久弥氏自筆の記念碑
でも、その前に29日に入れてありますが、九鬼山で冬山を聞きたい・・・。催行になりますように・・・。
獣のハンターになるには莫大な費用がかかるらしいですね。
某ガイドがなろうとしたけど、お金がかかりすぎるから無理だと思ったって言ってました。
猟犬の育成や散弾銃じゃ鳥だから?、ライフル銃?でなければならないとか、資格もライフルにいくのにいろいろ受けるとか??
で、今のハンターが高齢だから鹿や熊を追い詰めるのにどうのこうのって・・・??。
でも、山に登ってて鹿よけネット内の場所とそうでない場所の差があると、高山植物が無くなっていっている現状をみると、鹿には悪いけど、鹿をなんとかしたいって思ってしまいます。
木は枯れるし、高山植物は雷鳥とかも食べるし、いろんなところで、皮が剥がされてもうダメだと分かる木が多いこと、木がかわいそうって。鹿には本当に悪いけど・・・。
鹿なんて高速を走っててもみることあるので、こんなとこにいるって・・・。サルやクマはまだ山中に入らないとそんなに出会わないけど・・・。
シカが増えすぎた原因は、元をたどれば人間活動の結果。シカ自身には何の責任もないのですが、ここまで高山植物や樹木への被害が深刻化してしまうと、将来日本の森林や水源が荒廃してしまう恐れあります。
私たち登山者にできること-餌付けなどしないことは当然ですが、深刻な野生ジカの問題をもっと声を大にして訴えていくことで世間の「気づき」を促し、国民的関心事にしていきたいですね。