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いよいよ新年度がスタートしました。
私の方は徐々に、通常の生活に戻りつつあります。
中止になっていた登山イベントの仕事も復活。昨日3日、東京都と埼玉県の都県界、長沢背稜上にある棒ノ嶺(ぼうのみね・969m)へ行きました。奥多摩の山へ登ったのは、震災当日から数えて20日以上ぶりです。
19名が参加。やはり、登山を自粛されていた方が多いようです。日差しがあまりなく寒い1日でしたが、皆さん、早春の山の空気と植物のお出迎えに歓声を上げながら、久しぶりの山歩きを心ゆくまで満喫されたようでした。
棒ノ嶺山頂。気温5℃。
北東方向の展望が抜群。武甲山(ぶこうさん)や武尊山(ほたかやま)など、奥武蔵~冠雪した上越国境の山々を望むことができました。
この棒ノ嶺、別名を棒ノ折山(ぼうのおれやま)とも。
山名の由来は、
・山中に、縄文期の折れた石棒が祀られていた
・埼玉県の名栗(なぐり)側から見ると、山頂部がお坊さんの頭のように丸く見えるため「坊の尾根」→「坊ノ嶺」になった
・鎌倉時代、秩父地方を治めていた畠山重忠(はたけやましげただ※)がこの山を越えて鎌倉へ向かう際、使っていた杖が折れた
…諸説あるようです。
※源頼朝に遣えた鎌倉幕府の有力御家人。清廉潔白で「板東武士の鑑」と称されるほどの武将であったが、後の執権・北条一族の陰謀により滅ぼされた。(1164-1205)
途中で出逢った春植物。
ヤマネコノメソウ(山猫の目草/ユキノシタ科)
![P1050835 P1050835](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6a/272ead3a375c671f03c334c3a5781941.jpg)
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目/同)
このヨゴレネコノメ、葉が暗紫色を帯びているためか気の毒な命名?淡い黄色の苞(ほう=つぼみを包んでいた葉)が逆に際立ってとても美しい…なんて私は思うのですが。(笑)
ちなみに「ネコノメ」の名は、熟した果実が割れた様子が猫の目に似ていることから。この仲間は控えめながらも、早春の沢沿いを最初に彩ってくれます。本日は、同じ仲間で白花のハナネコノメ(花猫の目)も見られました。
そのまま都県界尾根を東へ、黒山~小沢峠(こさわとうげ)まで縦走。
足元には…
カタクリ(片栗/ユリ科)もお目見えです!
鈴なりのアセビ(馬酔木/ツツジ科)の花と…
ヤブツバキ(藪椿/ツバキ科)
冬から春へ-季節の移り変わりを演出する花々の競演が、楽しい1日でした。
しかし、奥多摩登山にはご注意を。
前日2日の御前山(ごぜんやま、1405m)北面の様子。予想以上の積雪がありました。
凍結と融解を繰り返した雪は、とても滑りやすくなっています。頂上まで行けず、引き返して来たパーティも。「登りは行けても、下りが…」。正しい判断だと思います。
奥多摩はいま、春の顔と冬の顔を併せ持っています。特に、標高1000m以上の山へお出かけになる方は、しばらくの間、軽アイゼン等の冬装備をお持ちくださいね。
私の方は徐々に、通常の生活に戻りつつあります。
中止になっていた登山イベントの仕事も復活。昨日3日、東京都と埼玉県の都県界、長沢背稜上にある棒ノ嶺(ぼうのみね・969m)へ行きました。奥多摩の山へ登ったのは、震災当日から数えて20日以上ぶりです。
19名が参加。やはり、登山を自粛されていた方が多いようです。日差しがあまりなく寒い1日でしたが、皆さん、早春の山の空気と植物のお出迎えに歓声を上げながら、久しぶりの山歩きを心ゆくまで満喫されたようでした。
![P1050844 P1050844](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/c5/f5def42b659210ffe5b8dfc32c214b03.jpg)
棒ノ嶺山頂。気温5℃。
![P1050842_2 P1050842_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/29/9322ef8b046dccdecc6c02a53c803134.jpg)
北東方向の展望が抜群。武甲山(ぶこうさん)や武尊山(ほたかやま)など、奥武蔵~冠雪した上越国境の山々を望むことができました。
この棒ノ嶺、別名を棒ノ折山(ぼうのおれやま)とも。
山名の由来は、
・山中に、縄文期の折れた石棒が祀られていた
・埼玉県の名栗(なぐり)側から見ると、山頂部がお坊さんの頭のように丸く見えるため「坊の尾根」→「坊ノ嶺」になった
・鎌倉時代、秩父地方を治めていた畠山重忠(はたけやましげただ※)がこの山を越えて鎌倉へ向かう際、使っていた杖が折れた
…諸説あるようです。
※源頼朝に遣えた鎌倉幕府の有力御家人。清廉潔白で「板東武士の鑑」と称されるほどの武将であったが、後の執権・北条一族の陰謀により滅ぼされた。(1164-1205)
途中で出逢った春植物。
![P1050838 P1050838](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d4/daf7bc4824f6625009e2bb0a266afe21.jpg)
ヤマネコノメソウ(山猫の目草/ユキノシタ科)
![P1050835 P1050835](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6a/272ead3a375c671f03c334c3a5781941.jpg)
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目/同)
このヨゴレネコノメ、葉が暗紫色を帯びているためか気の毒な命名?淡い黄色の苞(ほう=つぼみを包んでいた葉)が逆に際立ってとても美しい…なんて私は思うのですが。(笑)
ちなみに「ネコノメ」の名は、熟した果実が割れた様子が猫の目に似ていることから。この仲間は控えめながらも、早春の沢沿いを最初に彩ってくれます。本日は、同じ仲間で白花のハナネコノメ(花猫の目)も見られました。
![P1050845 P1050845](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/04/7e91f00c8fd08ae2dbcbe1dc66c169db.jpg)
そのまま都県界尾根を東へ、黒山~小沢峠(こさわとうげ)まで縦走。
足元には…
![P1050851 P1050851](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/62/460b88fa2e39f4e21b728323c082fcb6.jpg)
カタクリ(片栗/ユリ科)もお目見えです!
![P1050848 P1050848](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/e2/0bc6d31a715f83c7dc4a7633c698c53a.jpg)
鈴なりのアセビ(馬酔木/ツツジ科)の花と…
![P1050852 P1050852](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/96/0a1cc45a7393642c5e7485025e85f935.jpg)
ヤブツバキ(藪椿/ツバキ科)
冬から春へ-季節の移り変わりを演出する花々の競演が、楽しい1日でした。
しかし、奥多摩登山にはご注意を。
![P1050832 P1050832](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/9f/11a0417b85e7377cb7484336e2c004ad.jpg)
前日2日の御前山(ごぜんやま、1405m)北面の様子。予想以上の積雪がありました。
凍結と融解を繰り返した雪は、とても滑りやすくなっています。頂上まで行けず、引き返して来たパーティも。「登りは行けても、下りが…」。正しい判断だと思います。
奥多摩はいま、春の顔と冬の顔を併せ持っています。特に、標高1000m以上の山へお出かけになる方は、しばらくの間、軽アイゼン等の冬装備をお持ちくださいね。
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