10/1~3日、旅行会社の仕事で北アルプス/涸沢(からさわ)のガイドを行いました。
弱い冬型の気圧配置になり上空に寒気が入ったことから、北西寄りの風が強まり、山は結構冷えました。一方で青空も覗き、全体としてはまずまずの秋山シーズン・イン。
涸沢の紅葉は、今週末が見ごろになりそうです。
■1日(土)/晴れのち曇り
上高地-徳沢・徳澤園<泊>
12:00 上高地(1505m、長野県松本市安曇)。
気温15℃。
名所・河童橋(かっぱばし)も賑やか。
そして久しぶりに…
青空の下、梓川と穂高連峰を望むことができました。奥に見えるのは最高峰・奥穂高岳(3190m)。
何度見ても、絵になる風景です。
今回は、明神池(みょうじんいけ)と嘉門次小屋(かもんじこや=写真)を訪れました。
昔から「神河内」などと呼ばれ、神聖な地とされてきた上高地。明神池畔には、穂高神社奥宮が鎮座し、日本アルプスの総鎮守・穂高見神(ほたかみのかみ)が祀られています。
そのすぐ傍に建つのが、嘉門次小屋。明治初期、日本に近代登山を持ち込み、日本アルプスを世界に広く紹介したイギリス人宣教師・ウオルターウエストンや、登山家の小島烏水、槇有恒らを槍ヶ岳や穂高岳へ案内した名ガイド・上條嘉門次が建てた山小屋です。一度は、泊まってみたい宿です。
本日は徳澤園泊。設備も風呂も食事も充実しており、快適。
■2日(日)/晴れのち曇り
徳沢・徳澤園-涸沢・涸沢ヒュッテ<泊>
6:00 徳沢からの前穂高岳(3090m)。
本日は、いよいよ涸沢へ。
本谷橋で休憩。横尾谷のこの河原は開けており、好天に恵まれれば気持ちのよい場所です。
途中、大型ザックを背負った山ガール!?に遭遇。最近、このような光景に出会う機会が増えました。がんばれ。
花のシーズンはほぼ終わった北アルプスですが…
ヒロハツリバナ(広葉吊花/ニシキギ科)の果実が鮮やか。
その他、カンボク、ズミ、オオカメノキ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、オオヒョウタンボク、イワハゼなど紅色系の実が、あちらこちらで目を楽しませてくれました。
涸沢(2309m)着。
ナナカマド(七竈/バラ科)の紅葉。涸沢は、四分程度の色づきでした。
14:00 上空はすっかり雲に覆われて、気温7℃。5~10m/sの風も吹き抜け、かなり寒く感じました。
■3日(月)/曇りのち晴れ
涸沢ヒュッテ-徳沢-上高地
この朝、涸沢周辺にはガスがまとわりつき、期待していた穂高のモルゲンロート(山々が朝陽で赤く染まること)を見ることはできませんでした。気温0℃。
下山中…
雲と戯れる蝶ヶ岳方面からの朝陽が、幻想的。
本谷橋。
そして横尾からは…
やはり雲を従えた前穂高岳北尾根の岩峰群が、ひと際気高く見えました。
遠く九州から参加された皆さんも、刻一刻と変わる北アルプスの雄大な景観に歓声を上げておられました。
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