皆さん、山始めはお済みですか?どちらへ行かれましたか?今年も一年、安全に楽しく、山に登りましょう。
私は昨日4日、武甲山(ぶこうさん・1304m、埼玉県秩父市・横瀬町)へ行きました。奥武蔵と呼ばれるエリアは、初めて。これが私の山始めになりました。仕事 兼 研修。
「奥武蔵の盟主」の今をご紹介。
横瀬町方面から見る武甲山北面。石灰岩の山、セメント材料などのため明治時代から現在まで、採掘され続けている悲運の山です。(バスの中から撮影)
10:20生川(うぶかわ・518m)より登山開始。気温4℃。
このコースは、武甲山頂上にある御嶽神社(おんたけじんじゃ)への表参道。一の鳥居から、一丁目(約109m)ごとに石柱が導いてくれます。
登山道に入る手前の林道下に、車が転覆…!?(写真左)。右斜面からの落石が多い場所とのことで、不運にも避けそこなった…のでしょうか。すでに、警察による「単独事故」の張り紙あり。皆さん、この場所には気をつけましょう。
表参道だけあって?、1300mの頂上直下までずっとスギ林。ここまで徹底しているのも珍しい。
11:00過ぎ 標高1020m、大スギのある地点。
「頭上枯れ枝要注意」です。
四十丁目になっても…視界はありません(苦笑)
頂上南側直下、尾根に乗ったところでやっと広葉樹の林になり、暖かい日差しとともにホッ…。
御嶽神社に手を合わせ、北(裏)側へ抜けると…
11:55第一展望台のある武甲山山頂に到着。気温0℃。
眼下の秩父市街を挟んで北西方向に、純白の浅間山(あさまやま・2568m)が見え隠れ。
すぐ西側には、両神山(りょうかみさん・1723m)の雄々しい山容が目を引きます。
雪は、北~東斜面にうっすら残る程度。
北側の真下を覗きこむと、石灰岩の白い岩肌が露出。どこまで削るのでしょうか?
12:30 昼食後、南に連なる子持山(こもちやま・1273m=写真右)、大持山(おおもちやま・1294.1m=同左)へ縦走開始。
小持山への登りから振り返ると…
武甲山が美しい。これが、この山本来の姿なのでしょうね。
アップダウンを繰り返し、ところどころ現れる岩場を通過。この縦走路は健脚向きです。
南側には、東京都と埼玉県の都県界尾根・長沢背稜(ながさわはいりょう)の連なり。蕎麦粒山(そばつぶやま・1472.9m)~雲取山(くもとりやま・2017.1m)方面が見えています。
北面だけに、東京都側から見るのとはまた違い、深山幽谷の気配を感じます。
武甲山の表参道とは一転、ブナやミズナラ、ナツツバキなどの広葉樹林が嬉しい。
この尾根道、通常は西寄りの風が強いため、防風・防寒対策を万全に歩いた方が良いとのことですが、本日は風もほとんどなく快適でした。
14:10大持山着。気温5℃。
すぐ南にある妻坂峠(つまさかとうげ)への分岐点からは、はるか東に、建設中の東京スカイツリーもうっすらと見えていました。
15:40妻坂峠経由で、出発地の生川へ下山。気温4℃。
私の?山始めは好天に恵まれ、こうして無事に終了。最後の一の鳥居前では、4頭もの狛犬が出迎えてくれ、得した気分に…!今年は良いことがあるでしょうか(笑)
武甲山北面の一部は、国指定天然記念物「武甲山石灰岩地特殊植物群落」に指定されています。その山がなぜここまで削り取られてしまったのか不思議ですが、石灰岩地特有の希少な植物が見られる場所には違いありません。季節を変えて、ぜひ訪れてみたいと思いました。
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