7、8の二日間、那須山塊の朝日岳(1896m、栃木県)を訪れました。メンバーは、山岳同人KのWD、T、WK各氏と私の4名。
強い冬型の影響で山は二日間とも荒れ、結局1720mで敗退となりました。通称「那須おろし」と呼ばれる、山越えに吹き降ろす北西局地風の威力は噂どおりで、この風に阻まれました。
当初の狙いは、朝日岳東南稜。現地入りした7日、宿泊地の大丸温泉(標高1270m)をベースに、取り付き確認とラッセルのため1670mの下降点まで往復。
8日、登攀準備をして出発しました。
■8日?/雪時々曇り、風強し
大丸温泉6:10-峠の茶屋7:15-1600m付近8:00/8:10-1670m下降点8:20ー峰の茶屋跡・避難小屋8:40/9:05-大丸温泉10:40
6:00 各自ワカンとスノーシューを装着。
ヘッドランプの灯りを頼りにいざ!しかし…
前日からの強風(10~15m/s)は衰えることなく、トレースもきれいに消失。吹き溜まりの積雪は1~1.5m。東南稜はあっさりあきらめ、一般ルートへ転身しました。(苦笑)
右奥に、目指していた東南稜がうっすら。
1600m付近で森林限界を抜けると、風速は時折15m/s(風に向かって歩けない)ほどに。何度か耐風姿勢を取りました。
森林限界というと、日光や北アルプスなどでは2400m前後からになりますが、ここ那須岳では1600m辺りからウラジロタデやガンコウラン、ハイマツなどの高山植物を見ることができるそうです。活火山の噴火の影響や風が強い-ことなどが理由として挙げられています。
(「こんなところに高山植物が!(栃木県)」現地解説板より)
標高1720m、峰の茶屋跡・避難小屋前。
剣が峰(写真奥)と茶臼岳のコルにあたるこの場所は、20m/s(何かにつかまらないと転倒する)以上の強風が吹き荒れ、目の前にある小屋に辿り着くのにひと苦労でした。周囲の積雪も風に飛ばされて、ほとんどありません。
手元にある山岳雑誌「岳人」の資料によると、ここから剣が峰を越えて朝日岳へ続く稜線は、時に30m/s超の烈風が吹き、冬山経験者の遭難事故が絶えないとのこと。
耐風姿勢を取りながらの記念撮影?気温-11℃。
これ以上進むのは危険と判断、小屋で小休止して引き返すことにしました。
思わず納得。(笑)
朝日岳東南稜に見送られて…
早々と下山しました。
帰路、麓から望む那須山塊。変わらぬ厚い雪雲に、まるで登山者を寄せ付けない意思のようなものを感じました。
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