多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

1000mで癒された

2019-08-26 22:21:34 | 山のこと
8月21日、奥多摩/風張峠(かざはりとうげ)~浅間尾根(せんげんおね)上部に行きました。

地元檜原村(ひのはらむら)のNPOによる登山道調査ボランティアで、職員のS氏とK氏に同行。




歩き始めの標高が、いきなりの1146m!…ガスに包まれ、涼風も吹き抜ける気温20℃は“超”がつくほど快適で、最近二ケタ台の標高で生活することが多い私からすると「天国」です。(笑)




霧に煙る浅間尾根。

東京都本土で唯一の村を南北に分かち、秋川源流域の分水嶺にもなっている同尾根は、古くから武蔵と甲斐の国をつなぐ甲州古道として利用されてきました。昭和の初めまで、村の主産物である木炭を牛馬で五日市へ運び、帰りは日用品を運び入れる生活道路の役割も。


馬頭観音像

山道で遭難した牛馬の供養、危険個所での安全祈願のために建てられたもので、尾根道と峠道が発達し、交通の要衝となってきた檜原村では「各種石造物の中で最も数が多い」(「檜原村の石仏・第二集/村教育委員会」)そうです。

当時の人々の暮らしに想いを馳せながら歩けるのも、この尾根の魅力の一つ。


御林山(おはやしやま・1078m)

こちらも、かつては江戸幕府の御料林だったとか。今回訪れると、南側の人工林がアカマツ(赤松)を残して皆伐され、濃い霧とも相まって幻想的な雰囲気を醸し出していました。晴れた日の眺望がとても気になります。

12:45数馬上の集落に下山。雨が本降りになる前に調査終了でき、ホッ…。

平野部は残暑厳しい日が続きますが、標高1000mでは…

ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)

レンゲショウマ(蓮華升麻)…奥多摩の夏を代表する名花に加え…

シラヤマギク(白山菊)

ツルリンドウ(蔓竜胆)…夏の終わりから初秋の花にも出逢うことができました。

秋は、すぐそこまで来ています。


御林山で瞑想(迷走)?するK氏。(笑)

私の方は、諸事情で今シーズンの夏山はお預けに(涙)山を歩いたのもちょうどひと月ぶりで、このところ心身ともに消耗気味でしたが…今回もまた、山と森の“気”が癒してくれました~いつもいつも感謝です!








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