巣立ちの季節‐ハクセキレイ

今日、家の前の電線上に、何やら落ち着かない様子のハクセキレイ（スズメ目セキレイ科）を見つけました。何かを気にかけている様子です。

5～6m離れた民家の屋根の上には別のハクセキレイが2羽。チャームポイントの黒と白のモノトーン色がまだ淡い、そして心なしか小さく見えます。セキレイの仲間がよく見せる長い尾羽を上下に振る動作も、どこか弱々しい…。

巣立ちのようです。この2羽は「ピーピー」と鳴きながら、羽ばたいてはすぐに着地していました。

（あまり良い写真ではなくてごめんなさい）
写真の真ん中にいるのが親鳥。上下にいるのが、巣立ったばかりと思われるヒナです。この時は、親鳥が上のヒナにエサを与えていました。

そして、飛び立っていく親を恨めしそうに見上げる兄弟…の図です。

親鳥はこうして、「本当の巣立ち」を促しているのでしょうね。

野鳥の巣立ちが、賑やかな季節になりました。小さな命のやりとりの中に、親の子どもに対する愛情のようなものが感じられ、ほのぼのとした気持ちになります。同時に、これから厳しい自然界を行き抜いていかなければならないこの兄弟に、エールを送ります。

私が住む東京都あきる野市の鳥が「セキレイ」。美しい秋川が流れる街にお似合いの、スマートな鳥です。