多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

奥多摩で安全登山キャンペーン

2012-04-28 14:58:16 | 山のこと

本日朝、西多摩郡奥多摩町のJR奥多摩駅前で、安全登山キャンペーンがありました。

青梅警察署山岳救助隊、東京都奥多摩ビジターセンター、東京都山岳連盟
(以下、都岳連)による恒例の合同イベント。

私も都岳連・遭難対策委員のメンバーとして参加し、jRO(日本山岳救助機構)共済のパンフレットなどを配布するとともに、登山計画書の提出を呼びかけました。

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GW初日、奥多摩駅前は好天に誘われて登山者や観光客で大賑わい。

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青梅警察署山岳救助隊の登山計画書受付ブース。

同隊が配布していた「奥多摩山岳情報№34(春)」によると、平成23年の奥多摩における山岳遭難発生状況は…
・件数:37件
・死亡:4人
・重軽傷:16人
・無事救出:27人

ちなみに今年は、4/26日現在で5件発生し、2名が亡くなっているとのこと。例年、このGWから秋にかけて多発しています。

また最近は軽微な事例が増え、全体の半数以上は「無傷」で救出されています。全国でも同じ傾向。

これはもちろん、警察・消防など救助体制・技術の向上によるところが大きいのですが、一方で、警察庁データ「遭難件数に占める通信手段の使用状況(同22年)」を見ると、携帯電話からの救助要請が全体の62.3%を占めていることから、「救助要請しやすくなった」ことにも原因があるようです。

同署山岳救助隊員によると、奥多摩における昨年37件のうち、登山計画書が提出されていたのは2件のみ。計画書は、作成の段階で行程や時間を下調べし、装備などを再確認することで、「安易な遭難を防止できる」メリットがあります。また万が一遭難した場合にも、広大な山域から早期に発見される“命綱”にもなります。

山に登られる方は、登山計画書の作成・提出と山岳保険への加入は、「自分自身を守る第一歩」と心得てほしいものです。何よりもその習慣と継続が、登山者としての力量アップにもつながっていくのです。

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アウトドアシーズン到来-安全第一に、その上で楽しい山登りを!(祈)





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