( タイトルから続けて書きますが… )
カフェに入るが、実は街中のカフェがおいしくて、大好きでコーヒーなりエスプレッソをもらって飲んでいるのじゃあ、ない。カフェに入って一休み、という事なのだ。
コーヒーは大好きだと思うけれど、おいしいコーヒーを飲ませてくれる店に入るにはそれなりにお金もかかるのだ。それにとてもうまいコーヒーを飲ませてくれるお店を知ってもいるのだけれどそこは煙草をのむ人のたまり場になっているみたいで、もうもうと煙草の煙が・・・。残念ながら入る勇気はない。
で、多くはチェーン店のカフェに入って、本を見たり,撮ったばかりのデジカメで写真を見たり、ということになる。でもそういうひとときが大好きであることも事実なんだよねえ。
昔大いに好きになって読んだ作家、植草甚一氏なら,そのエッセイによればだが、大量に雑誌やら本を買って、重いためもあるんだろうか、とにかく喫茶店、そう70年代の東京の街を大量の本や雑誌を抱えて喫茶店に入るなり、JJおじさん、植草氏のニックネームみたいなものでしょうか、愛称JJおじさんは、買った雑誌のつまらない広告ページをべりばり破り始めるんだって。凄いでしょ。荷物を軽くするためとも思うが、この作家独特の、大嫌いなものは大嫌いとか、センスのないものは許せないという気分があったのではないかと、若い頃のぼくは妙にこんなスタイルに共感して、この作家を好きになったのだと思います。
凄いなあと思い、こんなラジカルというかぶっ飛んだ作家など聞いたこともなかったし、書くものもすっかりスイングしているように思えたのですっかり大ファンになったのでした。
で、旨いコーヒーをたびたび飲めるような富裕者でも今のぼくならないし、まあ暇つぶしにカフェには毎日入ってそれなりに楽しんでいるのであります。
さて、最近、家にいる間、実は…お茶を飲んで、旨いなあ、お茶ってこんなにおいしかったっけと思う日々を生きているわけなんです。街中を散歩してその合間に入るカフェでお茶など出すお店知らないもんねえ。
お茶、それも凝ったお茶を、まあ専門のお茶屋さんならどこでも買えるお茶をたまたま買って、この間飲んでみたら、なんと美味いなあと。
そのためには熱いお湯と、お気に入りの茶碗と急須が、もちろん新鮮な茶葉が必要ですよ、でも、お茶ってこんなに美味しかったんだあ、と思える日々を送っております。
しあわせ。
そういえば、母もおもいだせば、よくお茶と漬物などをいただきながら近所のオババたちとのんだりしていたっけなあ。
たぶん、日本人はそのようにできているのだとおもいますね。
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文・フォト 石郷岡まさを
日本にはお茶がある、そんな言葉もひらめくこのごろです。
たぶんコーヒーなんかよりずーっと健康に良さそうに思い、こんな一文を書いてみました。