まさおレポート

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国防総省を動かした元高官のリーク

2021-09-27 | 小説 幼年期の終わり(UFO含む)薔薇の名前

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210616/k10013085371000.html


フロリダ州で暮らすゲイリー・ボーヒースさん(41歳)。アメリカ海軍のイージス巡洋艦「プリンストン」の元乗組員

2004年11月、西部カリフォルニア州サンディエゴの沖合で原子力空母ニミッツとともに訓練に参加していたときのこと。

イージス艦の心臓部、戦闘指揮所でレーダーを監視していたボーヒースさんは、3つから5つの不審な飛行物体がゆっくりと飛んでいることに気付いたといいます。


ボーヒース氏
「その物体は時速185キロで『浮かんで』いました。浮かんでいると言ったのは飛行機が飛ぶにしては速度が遅すぎるからです。そして、レーダーから消えてしまうまで、基本的に南下を続けていました。それが7日間、何度も何度も繰り返されたのです」

レーダーの誤作動を疑い、システムの再起動まで行ったものの、物体は消えませんでした。

ボーヒースさんは、艦橋に出て、双眼鏡でも物体を目撃したといいます。
ボーヒース氏
「丸い物体が横に向かって動いていたと思うと、突然猛スピードで消えてしまったんです」
これは一体何なのか。
直接現場で確認するため、空母から戦闘機が派遣されました。

そこでパイロットたちが目にしたのは、ホバリングや急加速を不規則に繰り返す、プロペラも翼もない15メートルほどの卵形の物体でした。

戦闘機の赤外線カメラが物体をとらえた映像が、国防総省によって公開されています。


さらに、ボーヒースさんは、レーダーでも物体の信じられない動きを目にしていました。
ボーヒース氏
「物体が高度8万フィート=およそ2万4000メートルから海面まで数秒で一気に降下するのをレーダーで追跡しました。あれだけのエネルギーと空気を一気に移動させれば、海面上では爆発が起こるはずですが、何も起こりませんでした。超音速の航空機が発生させるソニックブームも観測されませんでした」


「ようこそ浅川」ブログより


国防総省を動かした元高官のリーク
国防総省が謎の飛行物体に関する調査を始めたきっかけとなったのが、軍の中枢からのあるリークでした。

その中心人物がNHKの取材に応じました。
クリントン政権とブッシュ政権で、国防総省の情報機関を統括する高官を務めたクリス・メロンさんは、国防総省はこうした物体の存在を知りながら、問題を放置し続けていたと断じます。
クリス・メロン元国防次官補代理
「私はアメリカの情報機関で20年間過ごしてきましたが、そこで謎の飛行物体が日常的にアメリカの領空や軍事制限空域を侵犯している事態を知るとともに、誰も何の対策もとっていないことに憤りを感じました」
メロンさんによると、国防総省では2007年から5年間にわたって秘密裏に「先端航空宇宙脅威特定計画」と呼ばれる未確認航空現象に関する調査が行われたといいます。

しかし、調査は業者に丸投げされた形で、情報機関や空軍から情報提供などの協力も得られず、成果はあげられなかったと指摘します。
正体不明の飛行物体の謎が解明されないまま放置されれば、安全保障上の脅威になると危機感を覚えたメロンさんは、2017年、ある行動に出ます。


ボーヒースさんが遭遇した謎の飛行物体の映像を含む3本の動画をひそかに入手し、アメリカの新聞ニューヨーク・タイムズにリークしたのです。
その3年後、国防総省は映像を本物と認めたうえで、機密を解除し、正式に公開。
ほかの国の偵察機や未知の兵器などの可能性も含めて、再び調査に乗り出したのです。

国防総省はUFOを「UAP(=未確認航空現象)」と呼んでいて、連邦議会の要求を受け、今月(6月)には、UAPに関するこれまでの分析結果などを盛り込んだ報告書が提出される見通しです。

映像:アメリカ国防総省(2015年撮影)
クリス・メロン元国防次官補代理
「なぜこんなことが起きたのか?中国かロシアの新兵器かもしれない。われわれは少なくとも起きていることを知る必要があります。国防総省が公開したことで、世界中でUFOに対する反応が変わったのです。なぜなら政府が公式に『事実』だと言ったからです」
高まるUFOへの関心


 

米国には全米UFO報告センター(NUFORC)が存在し、世界中の説明がつかない航空現象を記録している。興味深いことに、UFOの目撃件数は再度増えている。2018年の目撃件数は下がったものの、2019年は6281件、2020年は7267件と増加した。

前の年と比べておよそ1000件も増加したといいます。背景には国防総省がUFOに関する映像を公開したことを受けて、一般市民の間でも目撃情報を積極的に報告しようとする傾向が強まったことがあるとみられています。


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