まさおレポート

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茶室のにじり口からラクダが針の穴を通る連想は

2023-03-28 | 紀行 日本

泰巖歴史美術館で利休の茶室モデルを見てにじり口の狭さに驚いたことがある。井上靖の「本覚坊遺文」を読むと信長の弟有楽が本覚坊に利休の切腹について語るところがある。

天下人の太閤秀吉が狭いにじり口から入らされて利休の立てた茶を飲まされる。太閤秀吉は武人の本領に立ち帰り利休に切腹を命じ仕返しをした。利休は堺に追いやられた時に謝らなかったことで茶人としてのプライドから頑として謝らなかった。だから切腹させられても当然だが利休も本望だろうと信長の弟有楽下りが語るくだりがある。

利休、織部、宗全と三人とも切腹したという凄まじい侘茶の歴史だが、それはさておき気になったことがある。高山右近はキリシタン大名だが茶人としても利休の7哲として名高い。

ところで「金持ちが天国に行くのは、ラクダが針の穴を通るより難しい」と言う聖書の文言がある。このラクダが針の穴を通るより難しいことを茶室のにじり口で表現したのではという話をどこかで聞いた気がする。ことの真実は定かではないがこの説は気に入っている。

 

 

 


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