まさおレポート

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轉法華

2023-12-02 | 紀野一義 仏教研究含む

十方佛土中者、法華の唯有なり。

ただ法華それだけ存在という世界 諸仏は法華を転じる 転ぜられる 同じことだ 芝居や能 演じる演ぜられる 心迷えば 転ぜられる 悟って転ずる 同じこと 迷うのも悟るのも仏の世界 

動詞を名詞に表す 本行菩薩道で括られる 海に波が起こるように 肯定して取るか悲観的に取るか 法華経 みんな肯定する 軍隊 体を鍛えることが第一だろうが 戦場で死ぬ方は否定派が多い

これに十方三世一切佛、阿耨多羅三藐三菩提衆は、轉法華あり、法華轉あり。これすなはち、本行菩薩道の不退不轉なり、佛智慧、甚深無量なり、難解難入の安詳三昧なり。あるいはこれ文殊師利佛として、大海佛土なる唯佛與佛の如是相あり。あるいはこれ釋牟尼佛として、唯我知是相、十方佛亦然なる出現於世あり。これすなはち、我及十方佛、乃能知是事と欲令衆生、開示悟入せしむる一時なり。あるいはこれ普賢なり。不思議の功なる法華轉を成就し、深大久遠なる阿耨多羅三藐三菩提を閻浮提に流布せしむるに、三草二木、大小樹を能生する地なり、能潤するあめなり。法華轉を所不能知に盡行成就なるのみなり。普賢の流布いまだをはらざるに、靈山の大會きたる。普賢の往來する、釋尊これを白毫光相と證す。釋の佛會いまだなかばにあらざるに、文殊の惟忖すみやかに彌勒に授記する法華轉あり。普賢、佛、文殊、大會、ともに初中後善の法華轉を知見波羅蜜なるべし。

このゆゑに、唯以一乘、爲一大事(唯一乘を以て一大事と爲す)として出現せるなり。この出現、すなはち一大事なるがゆゑに、唯佛與佛、乃能究盡、法實相とあるなり。その法かならず一佛乘にして、唯佛さだめて唯佛に究盡せしむるなり。佛七佛、おのおの佛佛に究盡せしめ、釋牟尼佛に成就せしむるなり。
西天竺東震旦にいたる、十方佛土中なり。三十三大鑑禪師にいたるも、すなはち究盡にてある唯佛一乘法なり。唯以のさだめて一大事なる、一佛乘なり。いま出現於世なり、出現於此なり。原の佛風いまにつたはれ、南嶽の法門よに開演する、みな如來如實知見なり。まことに唯佛與佛の究盡なり、嫡佛佛嫡の開示悟入なりと法華轉すべし。これを妙法蓮華經ともなづく、菩薩法なり。これを法となづけきたれるゆゑに、法華を國土として、靈山も空もあり、大海もあり、大地もあり。これはすなはち實相なり、如是なり。法住法位なり、一大事因なり。佛之知見なり、世相常住なり。如實なり、如來壽量なり。甚深無量なり、行無常なり。法華三昧なり、釋牟尼佛なり。轉法華なり、法華轉なり。正法眼藏涅槃妙心なり、現身度生なり。授記作佛なる保任あり、住持あり。


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