バルセロナのランチ。白身魚に見えるがあるいはスズキのステーキ。玉ねぎとトマトにインゲンをオリーブオイルで炒めたソース。帰国してからもこのソースはよく作る。
縦長に切ったビーフに玉ねぎ、赤と緑のピーマンがオリーブオイルで炒めてソースで乗っている。白と黒ごまがぱらぱらと。
バリ バビグリンで丸焼きの豚の皮がメイン、肉をバリ風の煮込んである、レバーは黒くなるまで焼いて香辛料を絡ませる。腸やその他の部位が入っていてこれは何だろうと推測しながら食べる。唐辛子が効いていて暑いバリでも食欲が落ちない。
スープも辛めで豚の濃厚な出汁が効いている。もちろんチリも効かせてある。
モロッコのアトラス越えで食べた豆料理。ポテトにピーマンが乗っている。ごつい金属の皿にどかんと盛り付けてある。
無骨でさりげない装いながら一口食べると羊スープのその旨さに驚く。豆と肉スープは世界の定番だが日本ではあまりお目にかからない。
モロッコ・エッサウィラの漁港で好きなものを選んで焼いてもらう。魚屋と焼き専門店の分業はバリでも。
ロブスター、シャコ、ヒラメ、小鯛風、イカの焼きたてをあちちと叫びながらビールで喰う。
ナポリで食べたピザ。半端でなく焼けた生地にオマール貝が。日本だとここまで焼かないよ発がんだとかが心配で、しかしここナポリではそんなことを心配する人はいないようだ。「うまいものをくってこその人生」
シシリア島のタオルミーナでイカ墨のパスタを。一昔前の日本人にはこの漆黒の食い物は腰が引けたに違いない、濃厚な肝臓とインクが混ざり合って、互いに歯を真っ黒にして食べながら相手の顔をみて笑いあう。
ボローニャで食べたカニのパスタはグリーンでカニのトマトレッドに映える。
アルゼンチン・カラファテ アンガス・ステーキを薪の大きな炎で直火を器用に避けながら焼き上げる。中心部の焼き加減はとても真似ができない。
カンボジアのミー。鳥のつくねと焼き豚、ラディッシュが透明感のあるスープに。ネギとパクチー味も東南アジアを改めて思い出させる。
ベトナムのフォー。米粉の白さと薄切り肉のサーモンピンク、ネギの緑が透明な小さく輝く泡を立てるスープの上に乗る。
ベトナム・ハロン湾めぐりの船上で出た蟹。さりげなくここまで見事な蟹をだされると二人は言葉を無くして見とれた。
そしてそれまでに起きた船上サービスの些細な不満もすべて吹っ飛んだ。