まさおレポート

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「イタリア紀行」 電子出版年内に間に合った

2024-12-27 | 紀行 イタリア・スペイン 

今年、年末近くに喜寿になった。それを記念して「イタリア紀行」の電子出版を目指してきたがようやくギリギリになって間に合った。18年前の紀行を写真と文でまとめたものだ。写真は自分で撮影したもので完全なオリジナルだ。文はこれまでブログで掲載してきたものを骨子にして史実や建築物の説明などをChatGPTで補足した。おそらくChatGPTを駆使した紀行文は世界でも初めてではないか?と自負しているがさていかがなものだろう。

ブログといえば「ベネチアは何故木の杭の上なのに沈まないのか」は我がブログで長年ベストセラーならぬベスト閲覧数を記録している人気記事だ。そのためにこのイタリア紀行を最初に選んだ。アマゾンのイタリア紀行で検索するとあのゲーテの「イタリア紀行」がずらりと並び、ひっそりと我がイタリア紀行が顔をのぞかせている。ちなみにゲーテの「イタリア紀行」とは何の関係もありません。

次はマチュピチュ紀行、モロッコ紀行、ベトナム紀行、カンボジア紀行の電子出版を目指したい。つれあいに言わせると素人の紀行文など自己満足だという。がしかし書き連ねるのは少しだけしんどいが実に楽しい作業だ。

旅をしておいてよかったと思う。現在身の回りに起きる世界の出来事を知り合った友人、知人のそれぞれの人を通して感じることができるから。メディアを通して或いはSNSを通じて知ることはできるがどこか違う。旅先で出会った人々が背景に重なるだけで世界の事件がより身近に感じられる。それは知識とか情報とかのレベルではない。空気と言ったら言い表せるかもしれない。

例えばロシア。23年の夏にバリのウブドを訪れたおり、宿泊先で隣にロシア人一家が滞在していた。おそらく彼らはロシアからバリに徴兵忌避などの理由で来ているのだろうと証拠はないが踏んだ。彼らの丁寧な接し方やなんとかフレンドリーであろうとする態度が昨今のニュースの背後に薄く背景画像として浮かぶ。プーチンは許せない。しかし一味違う見方も生まれている。よく言われる「国は許せないが国民は別だ」との感情に近いがちょっと違う。

例えばスエーデン。かつてバリで同じビラに滞在するスエーデン人と毎日のようにプールで雑談した。昨今のニュースではロシアとの関係できな臭いニュースが多い。国をあげて戦争準備をしているとか。遠い国の話としてふーんそうかで終わりがちだが、あのステンの顔を浮かべるとそのニュースも結構なリアリティーを持って迫る。別にニュースの内容を深く知ることができるとかそんなレベルの話ではない。我が事のように感じられるかといえばそうではない、やはり他人事だが、その他人事が何か違って感じられてくるのだ。

例えばドイツ。知人が滞在している。難民移民問題その他色々と問題の多い国になっている。これも市井の人々は今ひとつ自分のこととしては感じないだろう。だが、家族が住んでいるとなると全く関心の持ちようが異なる。

これらは感受性の問題や知識量の問題でもない、背景に映像として浮かび上がる生身の人間を知っているかどうかだろう。

だからできるだけ旅をした方が良い、できるだけ若い時にが良いが、還暦を過ぎようが喜寿を迎えようが行った方が良い。そしてFBでは得られない生身でしか得られないサムシングを豊かに蓄えることが知識を蓄えること以上に大事だと思う。

(そう考えてくると石破さんや岩谷さんはこの点で少し心許ないな。世界に対する生身の経験が、言葉では表現できないサムシングの体験が少なすぎるのではないか)

 

 


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